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2015年10月19日 (月)

アメリカ政治事情

大統領選挙を来年11月に控えて、選挙戦が白熱している。

まず最初に紹介したいのは、先週末にLA Convention Centerで行われた"Politicon"。
(http://politicon.com/)

Politiconlogo600w600x400_2




『Politics版の"Comic-Con"!』という触れ込み通り、
政治にまつわるあらゆる著名人をゲストスピーカーとして招き、
笑いあり、涙あり、映画あり、音楽あり、アートあり、ガチバトルありの二日間。
今年初めての試みらしい。
わたしは二日目だけの参加だったのだけれど、いやあ面白かった!
政治というトピックを、こんなに面白く、興味深く出来る方法があるのかと感心した。

特に大興奮だったのは、現在ロシアにいる"時の人"エドワード・スノーデン氏とのライブストリーミング。
(あああスノーデンさんお元気そうで何よりです・・・)
NSAの監視システムの今までとこれからのあるべき姿について一時間ほどの生インタビューだった。

その他にも、警察の権力乱用及び有色人種の人権についてのトークや、
保守派のAnne Coulter女史 vs. リベラル派のCenk Uygur氏のガチンコトークバトル、
(Coulter女史の過激な保守発言に、会場はブーイングの嵐、途中退場続出、
わたしの隣に座ってたおばさんはB**ch!と10回ぐらい罵っていて・・・後はお察し下さい)
人気コメディアンのTrevor Noahのスタンダップコメディ、
大統領候補を皮肉ったアート作品の展示もあり、二日目まるまる一日だけでも盛りだくさん。
政治というトピックにただシンプルに、純粋に、
「興味を持ってもらいたい」「みんなで盛り上げたい」という意図が伝わってくるコンベンションだった。





かーらーの、先日の民主党大統領候補者のディベート。
パブリックビューイングで何十人という人達と一緒に、笑ったり拍手したりブーイングしたりしながら見た。
スポーツの試合を見ているようで、家で一人で見るよりずっと面白い。

ここで私の政治的観念を披露するつもりはないのでそこは割愛するが、
ヒラリー・クリントンは何だかんだ言ってもやっぱり伊達に長いこと政界にいないよなと思わせる貫禄でした。
この人何が凄いかっていうと、自分の見せ方をよく知っている。
どこでカメラを見て、どこで間をおいて、どこでジェスチャーを入れて・・・
さすがファーストレディやってただけあって、やっぱり上手いよなあと思わざるを得ない。
(もちろん、"講演する地域によって英語の訛りを変えてる"だの"話す相手によって自分の意見を変えてる"だの、そういう話はたくさんあるが・・・)
民主党内でヒラリーの最大のライバルと言われているバーニー・サンダースなんかと比べても、
やっぱり舞台/ TV映えするプレゼンテーションはヒラリーが一枚上手である。
ちなみに同党候補のオマリーは、ここぞというときにカメラ目線で、
ドヤァっとイケメン紳士スマイルを披露するから、わたしはそこでいつも爆笑してしまう。


アメリカ国民は、政治を持ち出す時にエンターテイメント性を加えるのが非常に上手いと思う。
(アメリカ人の旦那に言わせると"アメリカは政治にエンターテイメントを求めすぎてる"そうだけれど。)
今回のPoliticonもそうだったけど、
大統領候補者ディベートも、その翌日のデイリーショウ(平日夜のトークショウ)では、
コメディアンたちがこぞって各候補者の"勇姿"を茶化す。
Saturday Night Liveではディベートそのもののパロディが披露された。
(これがまたとっっっっっっても良く出来ていて面白い)


YouTube: Democratic Debate Cold Open | SNL


TVドラマも政治を扱ってヒットしたものはたくさんある。
90年代後半からしばらく続いた"The West Wing"などはその筆頭だし、
3年前から始まったNetflixの制作配信"House of Cards"はこれまたとんでもなく面白い。


YouTube: House of Cards - Season 1 - Official Trailer - Netflix [HD]
(日本でも放送しているそうなので是非観て頂きたい!)
"Veep"や”Alpha House"などは政治を題材にしたコメディで、これもヒットしている。


また、上院議員が(多分)選挙活動の一環として自らトークショウのゲストとして登場することもあり、
現オバマ大統領もその昔LettermanやLenoが司会をするトークショウに出演したことがあった。

今の日本のテレビ事情はよくわからないけれど、アメリカのトークショウのように、
司会が一人で進行していくスタイルの番組は無かったように記憶している。
SNLの出演者はもちろん、LettermanもLenoも、
彼らの後続者であるStephen ColbertやJohn Stewartなんかも大変頭の切れるコメディアンだ。
文化の違いもあるから一概にどちらが良い、とは言い切れないが、
日本の所謂「お笑い芸人」と呼ばれる人達の中で、彼らのように時事ネタを上手に扱い、
尚かつ一人で勝負出来るような人はいるのだろうか?
またそれを楽しむことが出来る視聴者はいるのだろうか?
そんなことを思いながら、今日もLarry WilmoreのNightly Showを見て、
来週の共和党ディベートにわくわくするわけです・・・。