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2016年9月

2016年9月15日 (木)

アメリカ携帯電話事情


11年ほど前、わたしが渡米したばかりの頃。
一番最初にやったことが携帯電話を買うことだった。
今でこそやれiPhoneだのなんちゃらだの、日本もアメリカも同じような機種が出回っているけれども、当時は凄かった。
日本では、音楽が聴きやすい”ウォークマン携帯”だの、
テレビが見られる携帯だのが流行っていて、わたしもご多分に漏れず使っていた頃。
アメリカの携帯は当時びっくりするほど遅れていて、
(多分わたしがそのまた5年前に使っていたPHSなんかとあんまり変わらない感じだったと思う)
携帯屋の軒先でどれも欲しくないとどんよりした記憶がある。
結局わたしが買ったのは、Cingular (現AT&T)の最新携帯で、
クソ厚くてクソ重くて「インターネット?はぁ?」みたいな、本当に携帯”電話”だった。



アメリカの携帯電話会社

全国展開:
AT&T、Verizon、T-Mobile、Sprintの4社。

”Big Four”とも呼ばれる。
一番お客さんの数が多くて、回線が強い(=圏外が少ない)。
もちろん一番良く目にするのもこの4社。


地域展開:
US Cellular

アメリカ国内のだいたいの地域をカバーしてる。
もしカバーされた地域から外に出ないのであれば全く問題ない。

プリペイド: Cricket, MetroPCS, Virgin Mobile, Boost Mobile
前者3社は左からAT&T, T-Mobile, Sprintの傘下。
Boost Mobileはアメリカに上陸したオーストラリアの会社。
(ただしアメリカでの回線はSprintのもの)

リセラー(Reseller):Republic Wireless, Ting, GIV Mobileなどを含むその他全ての子会社。先のBig Fourの回線に乗っかっている。

プリペイド携帯とリセラーに関しては
・たいてい一括払い
・選べる機種が少ないことが多い
・クレジットチェック(信用調査)が必要無い
・既に持っている機種を持ち込み出来る場合が多い

(http://www.cnet.com/news/comparing-wireless-carrier-plans-us/)

と、Big Fourよりも対応が柔軟な印象。
大手4社についても、一消費者の視点から言えばどこも大して変わらないし、
どこのプランも同じように面倒臭くてわかりづらい。
もはや「無制限通話/無制限テキスト(メール)」というのは常識のようで、
データ通信量で値段をつけるのが昨今の携帯プランらしい。


機種について
機種についてはもうどこも似たり寄ったりな気がする。

店頭に行くと、ぱっと目につくところに並んでいるのはやっぱりSamsung、Apple、LG辺りなのかなと思う。
一昔前まではプリペイドの携帯というともうそれ専用の、クソダサい機種の中から選ばなければいけなかったような記憶があるけれど、もうそんなことはないのね。

OSはやはりiOSかAndroidのものが多い。
あとWindows Phoneというのもありましたね。
個人的な感想だけれど、やっぱり身の回りをAppleで固めているとAndroidよりもiPhoneの方がいろいろラクチン。でもカスタマイズの自由度で言うと、俄然Androidの方が楽しい。
Gadgetで時計やカレンダー、ツイッターなんかをトップ画面にそのまま表示出来るのは便利だったなあ・・・。その点、iPhoneはどこまでいっても教祖様の有難いスタイリッシュおデザインに従うしかない。(これを不自由だと思うか否かはまた別の話)



T-MOBILE
毒々しいピンクがカンパニーカラー。
3社の中で一番若者をターゲットにしてる感がある。
うちは夫婦揃ってここのプラン。
わたしのプランは
電話とテキスト(携帯メール)が無制限($35)
3GBの高速データ($10)と、国際電話のディスカウントプラン($5)で、しめて月$50。
(日本円で5000円程度)
この無制限電話&テキストプランは、わたしがアメリカで初めて携帯を買った時に契約したもので、つい数年前にもっと安いプランに変えようとしたところ、
今契約できる現行プランにこれ以上安いものはないから絶対変えない方が良いと言われて以来そのまま。
旦那は無制限通話とテキスト、1GBの高速データで占めて$50。
ファミリープランに変えようかと考えたこともあったけど、
たいして安くならないようなので多分変えない。
ファミリープランて、4人家族とかの場合じゃないとあまり意味ないのではないのかなあ・・・?


Verizon
他に比べてプランがちょっと高いという。
わたしがLA郊外の大学に行っていた頃は、”Valleyに住むならVerizonが一番強いよ”という噂がまことしやかに囁かれ、確かにValleyで生まれ育った人間はVerizonユーザーが多かった。
(Valley地帯:ロサンゼルスを東西に走るフリーウェイ101を越えた北側。
ちょっと郊外。北西は高級住宅地のカラバサスの方まで、北東には大きなアジアンコミュニティがある。飲茶が安くて旨いエリア。ただし夏はクソ暑くて、LAの真ん中と10度ぐらい違う。)


Sprint

安いけど繋がらないと有名だったあの頃。(8年ぐらい前の話)
その後エリアは拡大されましたでしょうか・・・?
今の目玉はUnlimited Freedomというプランらしい。
Freedomを謳うのに”プラン”なのだから参ってしまう。



どこの会社もそうなんだけど、
最近は「無制限THIS! 無制限THAT!」みたいな大々的な広告の下に、
小さいグレーの文字で(※ただし〜)みたいなことが細々書かれていることが多い。
T-Mobileなら「Netflixのストリーミングが無制限!!(※ただし画質は低画質)」みたいな、そういうの、ある。
あの手この手でオプションつけさせて料金釣り上げよう!みたいのがひしひしと伝わってくる。
わたし個人としては、大体全部のことをWi-Fi環境でしかやらないので、ご大層なプラン要らないんだよね・・・。
Verizon とAT&Tはケーブルテレビだとかインターネット回線も提供してるから、
携帯と一緒に契約するとほーらこんなにお得!というゴリ押しがある。
悪いな、うちテレビないねん・・・・。
日本でつい先日、高齢の父親が某パソコンサポートサービスでぼったくられて契約解除にン十万払ってダブルでボラれたっていう話あったけど、
携帯電話のプランなんて見てると高齢じゃなくたってわかんねーわ!て思うぐらいどの会社も本当にわかりづらい。
人並みに通話が出来て、人並みにメールが送れて、外でたまにレストラン検索したりマップでナビゲーション出来るだけのデータ通信があればワイは十分なんや・・・

・・・と思っていたらありました!


そんな会社が!



その名もTing!


ここはpay-per-useのシステムが売り。
従来の「決められた値段を先に支払う」方法ではなく、「使った分だけ後から払う」。
必要な電話回線数、必要な通話時間、メール数、データ量に支払う。

一回線のみの場合
通話:100分
メール:1000通
データ:500MB

で月24ドル、というのがポピュラーなようだ。
もちろん、それ以上、それ以下の使用の場合は価格は増減する。
契約による縛りがないからもちろんいつやめても違約金なども発生しない。
ここだけが特別なのかと思っていたら、Reseller系のプロバイダーはどこもこんな感じのようです。


余談だが、先日旦那がデータプランを変えるというのでここの支店に出向いたら、
プロセスの最後に「ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)をお願いします」と言われた。
SSNとはアメリカ国内で一番効力のある身分証明で、提示することが義務である場合を除いてはセキュリティー面を心配して開示したくない人が多い。
にも関わらず、携帯会社を始め、インターネット業者だの銀行だのも、あたかもそれが当然のようにSSNの提示を求める。
しばらくTingに変えようかどうしようか考えていた旦那氏、
この一件で移行する方針を固めたようです。
Tingが果たして良いのかどうか、その結果はまたその時にお知らせします。