« NAB 2017 Digital Cinema Session 4/22 まとめ | メイン | NAB 2017 4/24 まとめメモ »

2017年4月24日 (月)

NAB 2017 Digital Cinema Session 4/23(2日目)まとめ

15分遅刻したので朝イチのオープニングは不参加m(_ _)m


(2) Is Cinephilia Dead Or Is It Just Expanding?

「映画オタクは死ぬのか?ただ発展するのか?」というタイトルのユニークな5人のパネラーによるパネルディスカッション。


例えば、「フィルムは文学でありアートだ」とか


「私の劇場体験はノスタルジーがあるが、新しい世代が育ってくると映画の捉え方が変わってくる。彼らはテレビの方が劇場よりも親しみがありベターと考えている。エンターテイメントはいつも変化している。」とか


「映画はアートか?大衆娯楽か?」に対して「作り手はアートを作りたいのであって、シーンを作りたい訳ではないし、大画面とTV画面ではアートの作り方は違いコミュニケーション方法も違う」とかとか、反面、「映画産業は商業芸術です」「映画の質の条件はストーリー」...と言い切ってみたり。

映画の変革期の中で、もっと刺激的でエンターテイメントなモノを作りたい人や映画、フィルム、シアターを大切にしたい人たちの葛藤など、CinePhillaというだけあって、全員が映画に対しての意識がとても高く、自分たちの発言の中から新しい題材を見つけモデレーターがドライブしていく、とても良い内容のパネルディスカッションでした。


(3)  Movie Security: How you steal it (and then how you stop everyone in the audience from

「カムコーダーを使った青少年アマチュアハッカーから如何に映画を守るか?」から始まって、Healthcare businessを例に病院(患者)の情報をどうやって守るかという例でセキュリティーの重要性を説明。


Health Careとセキュリティーを関連付けると身近な例で分かり易いのかもしれませんが....映画業界への啓蒙ということでナナメに聞いていました。


(4) Future of Cinema Keynote: Jungle Book, Photorealism, and the Bright Future of Filmmaking

Disneyのジャングルブックを例に、Live action 環境から如何にリアルに作るか?を紹介。 映像中心の説明に見入っていたので、実は書くことを覚えていませんm(_ _)m

<Demo Clip 1>
動物の動きを骨格からちゃんと作っていること。アナログ感覚も大切にしていて、ナショジオのフィルムを参考にしたり、カメラのハンドオペレーションの活用を紹介。


<Demo Clip 2>
モーションキャプチャーの紹介


<Demo Clip 3>
代表的なシーンでのモーションキャプチャーとブルーバック撮影の併用例を紹介。

NABというより完全にSiggraphネタです。
私としては、撮影やCGのリアルさ以前に『熊やオオカミが喋るのは不自然だろう!』というツッコミの方が.....m(_ _)m


(5)  Next Generation Cinema: How You Package It - IMF Case Study - Master, Myth, and Mystery


PIXAR制作 CARS 3のCLIPSTERによるIMFの世界展開事例を紹介。
SDR, HD, HDR映像、5.1 7.1 サラウンドなどの技術的な挑戦。44の言語と360種類のサブタイトルで、トータル 3600ものバージョンが存在するコトなど、ちょと驚きです。


マスターの制作は、PIXARが映像を制作し、Disneyがサウンドトラックを追加、サブタイトルは後からということ。また、最終版については、「最終3」「最終4」「最後の最後」「最後の最後の...」,どこも同じで何が何だかという状態に陥るそうで、必要な情報は全てCTOに入れるそうです。

後半はClIPSTERでのDCI, IMF, QC Process, 16bit lossless compresson, up to REC 2020 PQ コンテナ等の紹介。


また、もし5年後10年後に環境(仕様)が変化して、リマスターが必要になった時の為に、バージョン・コントロールで全てを定義することがビジネスと制作の両面で重要という話しにはとても納得でした。



(6)  How You Get Inside It: AR/VR/AI and Deep Learning-The Immersive New Media Landscape and the Solutions Needed to Get Us There


壮大かつチャレンジングな5名によるパネルディスカッション。


落とし所が無いテーマな上にそれぞれのバックグラウンドもゴールも違うから、内容がチグハグで聞いてて疲れました。なので、概要紹介はナシm(_ _)m



(7)  How You See It or How You Don’t: Better In HDR?

モデレーターの乗るハズのフライトがキャンセルとなる遅刻。急遽、昨日UNITEDの話題で客席を沸かせたSMPTE のCo-Chaiman(Dolby) の人が進行。(今日もとても盛り上げてくれました。)

HDRやWCGがテーマですが、仕様や技術的な説明は殆どナシ、前提となる家庭環の技術説明不足、パネラーと来場者の基礎知識の違いによる勘違いも時々感じられるなど、まだまだ発展途中の技術であることが感じられました。


パネラーはSONY Picturesの1名を除いては全員がDolby派閥で、SONYはちょっと可哀想。言い換えるとHDR = PQ =Dolby Visionが当たり前という進行でした(笑)

私の印象では大画面向けの4000:1用に作ったマスターをどうやって家庭用にするのか?という大画面と家庭用についてのマスターに関する話題が多かったように感じました。また、黒が綺麗とか白が明るいとか、優れたグループ体験(劇場の大スクリーン)を実現とか....


興味深かったのは、ACES in DIで、SDI TranceformとRT  rendering tranceformを行っていることや、2017年にNETFLIXと Amazonが共同で家庭用のHDR作品を制作しているという話しでした。未来は?と良いながらも、現状映画産業の先行不安みたいにも聞こるのは私だけでしょうか?

とても楽しみにしていたSession。想像通りというか、HDRについての正解は無くて世界中で試行錯誤・暗中模索だなぁ〜という事が分かっただけでも良しとします。


 最後に、「3D(立体映像)は市場ではニッチなポジションだけど、HDRは違う!」という力強い(根拠の薄い)発言がありました(^_^)v_

ちなみに当初予定のモデレーターは遅れて到着、めでたしめでたしでした。