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2017年5月16日 (火)

NAB 2017 4/25 まとめメモ

一番大変で面白い日でした。

(1) High Dynamic Range for HDTV
Hitachi Kokusai Amarica だからか、昨日までと打って変わって日本人が多いです。やっぱり日本人は技術説明への関心が高いのでしょうか?
冒頭で司会者からも「TimelyなSession」という紹介があるありましたが、来る前から楽しみにしていたセッションです。

Top 4 HDRについての上位4つの誤解
 ・HDR is not just part of UHD/4k.
 ・HDR may not change the average picture level(PAPL).
 ・HDR is not a format war. They all accomplish similar things.
 ・HDR is not incompatible with today’s SDR displays.

What is High Dynamic range.
要約すると、「HDRは人間が現実世界を見る視覚システムに近づけるための試み。」という事です。

What is HDR (ITU-R.BT.2020 Standard)
「HDRは、ハイライトやオブジェクトの反射を抑えることができる、大幅に向上した(ピーク)ディスプレイ輝度を提供し、また、暗い領域でより詳細なディテールも提供します。」 「HDRイメージフォーマットは必要に応じて、既存のワークフローやインフラとの互換性をある程度持つ必要があります。」

ここまでは、お約束的な前置きです。

Why High Dynamic Range for HDTV?
世界での平均的なテレビの視認距離は9フィート(3m)。
・4kフル解像度を見るには遠すぎます。
・65吋テレビでの4k/UHD最大視認距離は6フィート。
・平均視認距離9フィートでの4k/UHDテレビサイズは105吋。

なんて分かりやすい説明でしょう(^o^)

余談ですが、SONY BRAVIAの100吋を買おうとすると約80万円程度(笑)

Why High Dynamic Range for HDTV?
9フィートという平均的な視認距離でもHDRは簡単に視聴できる。
・UHDの解像度は辛うじて見える。
・HD-HDR(HDR+ / UHD Liteとも呼ばれる)は、制作ワークフロー、ストレージ、バンド幅が1/4。
・ケーブル、サテライト、OTT, ATSC 3.0での配信が可能。

Improving The Viewing Experience
・4k / UHD  - 空間解像度。より多くの画素
・HFR - 時間解像度。ハイフレームレート
・WCG - Wider Color Gamut : BT.2020, DCI-P3
・HDR - High Dynamic Range

Industry quotes on HD-HDR:
Paul Turner - Telestream、Netflix、YouTube、EBU TR 037などがHD-HDRでの実験やサービスを行っています。

Terminology & Definition
 OETF = OptoElectronic Transfer Function
 EOTF = Electro-Optical Transfer Function
 OOTF = Opto-Optical Transfer Function

Bit allocation in HD-HDR cameras
人間の目はノンリニア感度特性
黒から中間トーンまでの画像領域では高いビット深度が必要

Display Brightness
Nitで表すと
Black Cinema BT.709 HLG & PQ Dolby Vision Theoretical Max
0 nit  50 nit     100 nit    1,000 nit  4,000 nit   10,000 nit
※上記の0から1,000 nitまでで約15 f stops

映画館では真っ黒のプロジェクション環境をコントロール可能。大してテレビの視聴環境は様々なデバイス、部屋の明るさ、チャンネル、シーンによってコントロールが出来ない。つまり、映画とテレビは視聴環境がとても異なる!

この後、”HDR - Links in a Chain”、”BT.2100 Standard for HD & UHD”、””Artistic Intent” and HDR “、SDR vs HDR Comparison”、”Feed HDR & Convert to SDR - via 3D LUT”、などなど、聴き入っていてあっと言うでした。


(2) Evaluation of HDR Video Distortion & Quality in the Context of HEVC Compression
ゴールは消費者の素晴らしいHDR体験。
圧縮とプロセス処理でHDRの繊細で小さなHDRのディテイルが、押しつぶされることを様々なテスト画像とデータで紹介。

(3) The Dynamic Duo – SDR and HDR-Compatible Workflows for Live Production
ライブでのハイコントラストシーンとHDRの必要性に始まって、SDRとの比較、”どうしてネイティブOETFを使うべきか?”、HDR - SDR コンパチブルなライブ・ワークフロー、HDR to SDR変換の比較...などを紹介。
カメラによるグレースケールとWFM画像の説明もあって、分かりやすい内容でした。

(4) SDR to HDR Tone Expansion for Broadcast
HDRとSDR変換時のトーンマッピング、トーンエクスパンションの紹介。
評価基準等が今一つ理解できませんでした。

(5) Signal Converter for Simultaneous Production of UHDTV and HDTV
NHK によるサイマルユースを目的とした、8k/4k/HD( Rec.709の混在(両立)を紹介。HLGからHDへの変換、双方向のγ変換などの話し。
この後でアストロデザインのブースに伺い詳細納得。

(6) Helping Cable Operators Meet the Challenges of Delivering HDR Content to the Home
世の中には沢山の種類のモニターとフォーマットがあって..どうしましょう?という話し。
コンテンツ側だけでも、沢山のHDRコンテンツフォーマット、既存のSDRコンテンツが同じリニアサービスの中にある訳です。
 HDR > (Slog3), (PQ/HDR10), (HLG)
 SDR > (Gamma)

そのような中で、配信事業者は、SDR/HDR それぞれのカスタマーにどうやって高い品質のコンテンツを提供を保証するか?
自分のデバイスにはどのチャンネルを見れば良いのか?、DVRに収録できるのか?1軒の家にHDRとSDRの両方のデバイスがある場合の配信は?..などなど、確かにそうですよね、という内容でした。

(7) Format Conversion Requirements through the HDR Video Production Chain
Color volume illustration > color model of BT.2020 and BT.709
このセッションはちょっと分野が違うかな?という感じで、ここまで来ると半分朦朧としててパスm(_ _)m

これにてNAB 2017の目的は完遂。

詳細が聞きたい方はご連絡ください。.....だいぶ忘れましたが(笑)