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2017年9月13日 (水)

味噌煮込みうどんと人工知能

久しぶりのブログ更新です。

実は今年の春、何となく応募した当社の新規事業が、中小企業庁の”ものづくり補助金”に採択され費用の一部を負担していただける事になりました。


この自社プロジェクトは、「AIなどの最新技術を活用してプロジェクトマネジメントを支援するフレームワークを構築する」ことを目的としています。

文字で書くとカッコイイのですが、簡単に言うと、「今までの複雑で面倒な仕事をもっと楽にできないか?」、しかも「AIやナレッジベースとか今流行のカッコイイ技術に任せてしまおう!」という、なんとも他力本願な発想....(笑)

それはともかく、当社が関わるプロジェクトでは「調査企画、提案、計画、設計、実施制作、運用、改修」など、様々なフェイズがあり、しかも参加者の分野/業種を見ても1つとして同じパターンがありません。
だからこそ「AIで楽をしよう!」と考えた訳ですが... ルールや事例が無いものは、流石のコンピュータ様も学習のしようがありません。様々な議論の結果、履歴データの多い「システムと連携した現場運用フェイズ」でのプロトタイプを構築する事になりました。

先ずはメデタシメデタシ.....だったのか??

最初の数ヶ月は、今までの膨大なプロジェクトデータを引っかき回して、どんな使えるデータがあるかを調べ。
さらにそれから数ヶ月は、「運用支援ワークフローの模索」と「大量のデータをどのような学習モデルでフィルタリングすれば良いか...」に費やしました。

正直言うと、コレが、大きな間違い!

しかもあっという間に夏も終わりに。
思い出したように開いた人口知能学会の聴講ノートには、「何のデータが使えるか?ではなく、何がしたいか?を最初にしっかり決めるべき」...という先人の言葉が大きな文字でメモされていました。


そういえば、これは重要!と、名古屋の山本屋で味噌煮込みうどんを食べながら整理したんだった....(^_^;)_
ところで、山本屋の土鍋に蒸気の穴が無いのは、取り皿として使うためだとか。土鍋の蓋ですら二度も役目があるんだから、履歴データだってなんかあるだろ(笑)

Misonikomi

頭でわかっていても、どうしても議論の中心が利用するデータと実装方法に傾いてしまい、「利用者不在」かつ「ミスコンセプチャル」的なモノになりがちです。
この悪循環から脱出する方法の一つとして、「自社のコンセプチャルスキルの再活用」と「実際に使う人たちと議論を重ねることが大切」という事も再認識しました。

誰のために何をするのか?


コンピューターは解答を出さない無い(出せない) > じゃ支援ってどういう事?
効率化が必要な「作業」と、質の向上/技量の底上げが必要な「仕事」の違いと切り分けは?
人の評価ってどうする?


などなど、基本的な事を再度見直して、全体の構造からやり直しです。
そんな見直しも全てが無駄では無く、データの視覚化による特異点の共有や「思った以上に人的要因が大きい」(人的ミスじゃん)という発見もできました。

そんな事を考えてる間に、秋刀魚が美味しい季節になってしまいました。
そろそろディープラーニング用のGPUテンコ盛りワークステーションが届きます。

P.S.
今回から大先輩の「あさみさだむ」さんに本ブログの挿絵を書いて頂くことになりました。