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2017年4月24日 (月)

NAB 2017 Digital Cinema Session 4/23(2日目)まとめ

15分遅刻したので朝イチのオープニングは不参加m(_ _)m


(2) Is Cinephilia Dead Or Is It Just Expanding?

「映画オタクは死ぬのか?ただ発展するのか?」というタイトルのユニークな5人のパネラーによるパネルディスカッション。


例えば、「フィルムは文学でありアートだ」とか


「私の劇場体験はノスタルジーがあるが、新しい世代が育ってくると映画の捉え方が変わってくる。彼らはテレビの方が劇場よりも親しみがありベターと考えている。エンターテイメントはいつも変化している。」とか


「映画はアートか?大衆娯楽か?」に対して「作り手はアートを作りたいのであって、シーンを作りたい訳ではないし、大画面とTV画面ではアートの作り方は違いコミュニケーション方法も違う」とかとか、反面、「映画産業は商業芸術です」「映画の質の条件はストーリー」...と言い切ってみたり。

映画の変革期の中で、もっと刺激的でエンターテイメントなモノを作りたい人や映画、フィルム、シアターを大切にしたい人たちの葛藤など、CinePhillaというだけあって、全員が映画に対しての意識がとても高く、自分たちの発言の中から新しい題材を見つけモデレーターがドライブしていく、とても良い内容のパネルディスカッションでした。


(3)  Movie Security: How you steal it (and then how you stop everyone in the audience from

「カムコーダーを使った青少年アマチュアハッカーから如何に映画を守るか?」から始まって、Healthcare businessを例に病院(患者)の情報をどうやって守るかという例でセキュリティーの重要性を説明。


Health Careとセキュリティーを関連付けると身近な例で分かり易いのかもしれませんが....映画業界への啓蒙ということでナナメに聞いていました。


(4) Future of Cinema Keynote: Jungle Book, Photorealism, and the Bright Future of Filmmaking

Disneyのジャングルブックを例に、Live action 環境から如何にリアルに作るか?を紹介。 映像中心の説明に見入っていたので、実は書くことを覚えていませんm(_ _)m

<Demo Clip 1>
動物の動きを骨格からちゃんと作っていること。アナログ感覚も大切にしていて、ナショジオのフィルムを参考にしたり、カメラのハンドオペレーションの活用を紹介。


<Demo Clip 2>
モーションキャプチャーの紹介


<Demo Clip 3>
代表的なシーンでのモーションキャプチャーとブルーバック撮影の併用例を紹介。

NABというより完全にSiggraphネタです。
私としては、撮影やCGのリアルさ以前に『熊やオオカミが喋るのは不自然だろう!』というツッコミの方が.....m(_ _)m


(5)  Next Generation Cinema: How You Package It - IMF Case Study - Master, Myth, and Mystery


PIXAR制作 CARS 3のCLIPSTERによるIMFの世界展開事例を紹介。
SDR, HD, HDR映像、5.1 7.1 サラウンドなどの技術的な挑戦。44の言語と360種類のサブタイトルで、トータル 3600ものバージョンが存在するコトなど、ちょと驚きです。


マスターの制作は、PIXARが映像を制作し、Disneyがサウンドトラックを追加、サブタイトルは後からということ。また、最終版については、「最終3」「最終4」「最後の最後」「最後の最後の...」,どこも同じで何が何だかという状態に陥るそうで、必要な情報は全てCTOに入れるそうです。

後半はClIPSTERでのDCI, IMF, QC Process, 16bit lossless compresson, up to REC 2020 PQ コンテナ等の紹介。


また、もし5年後10年後に環境(仕様)が変化して、リマスターが必要になった時の為に、バージョン・コントロールで全てを定義することがビジネスと制作の両面で重要という話しにはとても納得でした。



(6)  How You Get Inside It: AR/VR/AI and Deep Learning-The Immersive New Media Landscape and the Solutions Needed to Get Us There


壮大かつチャレンジングな5名によるパネルディスカッション。


落とし所が無いテーマな上にそれぞれのバックグラウンドもゴールも違うから、内容がチグハグで聞いてて疲れました。なので、概要紹介はナシm(_ _)m



(7)  How You See It or How You Don’t: Better In HDR?

モデレーターの乗るハズのフライトがキャンセルとなる遅刻。急遽、昨日UNITEDの話題で客席を沸かせたSMPTE のCo-Chaiman(Dolby) の人が進行。(今日もとても盛り上げてくれました。)

HDRやWCGがテーマですが、仕様や技術的な説明は殆どナシ、前提となる家庭環の技術説明不足、パネラーと来場者の基礎知識の違いによる勘違いも時々感じられるなど、まだまだ発展途中の技術であることが感じられました。


パネラーはSONY Picturesの1名を除いては全員がDolby派閥で、SONYはちょっと可哀想。言い換えるとHDR = PQ =Dolby Visionが当たり前という進行でした(笑)

私の印象では大画面向けの4000:1用に作ったマスターをどうやって家庭用にするのか?という大画面と家庭用についてのマスターに関する話題が多かったように感じました。また、黒が綺麗とか白が明るいとか、優れたグループ体験(劇場の大スクリーン)を実現とか....


興味深かったのは、ACES in DIで、SDI TranceformとRT  rendering tranceformを行っていることや、2017年にNETFLIXと Amazonが共同で家庭用のHDR作品を制作しているという話しでした。未来は?と良いながらも、現状映画産業の先行不安みたいにも聞こるのは私だけでしょうか?

とても楽しみにしていたSession。想像通りというか、HDRについての正解は無くて世界中で試行錯誤・暗中模索だなぁ〜という事が分かっただけでも良しとします。


 最後に、「3D(立体映像)は市場ではニッチなポジションだけど、HDRは違う!」という力強い(根拠の薄い)発言がありました(^_^)v_

ちなみに当初予定のモデレーターは遅れて到着、めでたしめでたしでした。

2017年4月23日 (日)

NAB 2017 Digital Cinema Session 4/22 まとめ

Nab1

(1)Next Generation Cinema: How it gets there

The Unintended consequence  of progress


北米のDCP 戦略とヨーロッパの状況。これからのデジタルシネマは誰が(配給会社、制作者、視聴者など)ドライブするのか?..といった話し。
(隣の席でいろいろ有って集中出来ず)


(2) Cloud(y) Technologies in Global

世界規模でのデジタルシネ配信における、コスト、スピード、柔軟性、セキュリティ、容易性について。ワールドワイドになればなるほどタイムゾーンなども含めて複雑になる。また、衛星配信でのマルチキャストや、Kuバンド/Cバンドでのパラボラの規模。プル・モデル配信、OTT配信、ハードディスクでの供給やpeer to peer配信。“QUEB”を例にしたCLOUDでのコンテンツ提供などについて紹介。


(3) How You Capture It: Will Light-field Change the Way of Content Production?

ライト・フィールドとは何ぞやから始まって、ライト・フィールド・プロセッシングやデプス・ベースド・グレーディング、リライティングの例を紹介。
要するに現場に行かなくても背景をちゃんと管理して撮影しておけば綺麗に合成できますよ。というVirtual background手法の紹介です。どちらかというと完全にSiggraph向け内容という印象でした。また、Light field Labのプレゼンが長くて、”What is the virtual production?”の映像が美女と野獣の冒頭で終わったのがとても残念。


(4) Next Generation Cinema: How You See It - Projection & Displays in Cinema


やはり、HDR/WCGに関してはドルビーが2歩も3歩も進んでいるという印象をうけました。(SONYもちゃんとやってますが…)
SD, HD, HDRについてのカラーマッチング実験や、HDR/WCGのリファレンス。さらにはマスタークォリティーについての考察。LGのOLEDとLCDの比較など。本日のセッションの中では一番NABらしくてためになりました。

(5) How We Make It: Diversity in Cinema in 2017
Cinemaの中の多様性について、4名の様々な人種の登壇者によるパネルディスカッション。登壇者や家族が歩んできたストーリーに始まり、映画産業と人種の関係についてのディスカッション。
(時差ボケで記憶が曖昧)


(6) Next Generation Cinema: How You Hear It - Immersive Audio

2年前のNABではNHKの22.2 chを紹介をするなど、世界の技術紹介が多く今年も楽しみにしていました。
が!、残念ながら、今年は技術的な説明は一切無く、パネルディスカッションでお茶を濁された感じ(^_^;)
プレゼン資料の作成は負荷がかかるし、各社のノウハウや他所とのNDAも有るから、受け手が少ないのかもしれませんね

ウケたのは、「ミキシング環境と実際の劇場での聞こえ方の違いをどうするか?」についての中で、基準のシステム環境で何度もレンダーバックする。いろな協力関係のあるスタジオやシアターで視聴するなどなど、解決方法は世界共通力技でした(笑)
会場からのQAもスカスカで、「AR/VRの音はどう考える」に対して「映画はグループ体験だから1人でやるゲームとは違うんだよ…」とか(笑)
ドルビーATMOSの没入感満載の音を2チャンネル….例えばiTuneとヘッドフォンで聞いて立体に出来るようになるのか?とかとか、「やっつけ感満載」のセッションでした(^_^;)_


(7) How They See It: Do Consumers Really Care About Artistic Intent?

本日最後のセッションもパネルディスカッション。
ユナイテッド航空が乗客を無理矢理機内から引きずり出した話で会場が湧いた所で、睡魔と寒さに耐えきれず本日はこれにて撤退。

2016年12月30日 (金)

指先の選挙戦


2000年代に入って多くのものがデジタル化してきた。

買い物、映画、TV番組もボタン一つですぐ手元に届くようになり、
それに伴うマーケティングや広告も大きく形を変えてきた。

選挙運動でも例外ではない。
1920年代ラジオを中心に繰り広げられていた選挙活動はTVに場所を移し、
今はソーシャルメディアが主流になった。

候補者達はただ自分たちの知名度を広めるだけでなく、
いかに自分が”地に足の付いた”人間で、
”有権者と同じような”感覚の、
”親しみやすい”人物であるかを見せる場として、
また有権者とのコミュニケーションツールとしてソーシャルメディアを選んでいる。

今年11月の選挙後、大きく取り上げられているのがメディア、もといソーシャルメディアのあり方だ。

米報道機関の”Politico”では2015年9月の段階で”How Social Media is Ruining Politics(ソーシャルメディアはどのようにして政治を破壊しているか)”という仰々しいタイトルの記事を発表した。
PoliticoのジャーナリストNicholas Carrは、
ソーシャルメディア上ではメッセージが感情的であればあるほど素早く拡散され、また長い時間世間の関心を惹くことが出来るが、しかしそれが行きすぎると扇動政治家のそれになってしまうという。
いわば諸刃の剣だ。
それが良い内容であれ悪い内容であれ、何か爆発的なものをもっている人間が、
これからのソーシャルメディア選挙時代には向いているのだいう。

一方でヒラリー・クリントンやジェブ・ブッシュなど経験のある政治家は、この移り変わりに順応するのに長い時間を要したと指摘している。
波風の立たないような”当たり障りのない”、悪く言えば”bland(つまらない)”な投稿ばかりが目立ち、思ったように話題にならなかったのだ。
しかし選挙メディア媒体の移り変わりにより、候補者が予想外の窮地に陥ることは珍しくないとCarrは言う。

例えば1960年のニクソンとケネディの討論をラジオで聞いた有権者にとって、ニクソンの当選は確実だった。しかしテレビで視聴していた有権者にとっては、ケネディが勝ったように見えたという。
この時のニクソンの敗因は、彼はいまだにラジオの時代にいると思っていたことだ。
彼は、有権者は”彼が何を言うか”を気にしているのであって”彼の立ち居振る舞いや見栄え”に関しては全く感心がないと信じていたのだった。

現代の選挙戦でも同じことが言えるという。
候補者達はいまだにTVの時代にいると信じ、TVを見ている有権者に向けての力強いキャンペーンを展開している。彼らはいまだに、ソーシャルメディアはTVで放送されたことへの”補足”に過ぎないと思っているのだ。
ニュース番組もまた、TV時代に取り残されているとCarrは言う。
その時起きたことを断片的に流し、その瞬間瞬間で話題作りをするソーシャルメディアに対し、ニュース番組はいまだに”時系列に”報道することを良しとしている。
例えソーシャルメディア上であっても彼らは常に時系列に並べて報道しようとするため、
その瞬間の世間の反応やニーズと上手くかみ合っていないという事態が起こるのだ。

その点、次期大統領のトランプは、全く逆だった。
トランプ陣営のデジタルディレクターは、資金集めで一番大きな役割を果たしたのはFacebookであったと述べている。(Lapowsky)
最後の一月、クリントン陣営が2億円もの金額をTV広告につぎ込んだのとは裏腹に、トランプ陣営はその半分も投資しなかったという。
それは彼の陣営がキャンペーン媒体のメインとしてTVではなくオンラインを選んだからだ。
TVとは違い、オンラインでの投稿では人々がどのようなものに興味をもっているのか、即座にフィードバックを貰うことが出来る。それにより、ターゲット層にもっとも適した記事だけを選りすぐって投稿出来るようになるのだ。
トランプの政策や人となりを好きか嫌いかは別にしても、彼のチームのデジタルキャンペーンの巧さには目を見張るものがあるし、これが選挙運動の未来なのだと言わざるを得ないだろう。
(ただし、トランプのツイッターの使い方はかなり雑であり、間違った内容を堂々とツイートしたりしているので決して褒められたものではない。”年寄りに新しいおもちゃを持たせるとこうなる”という感じだろうか・・・)

ついでだから言っておくと、アメリカでは選挙カーなどという非効率で環境にも悪いような悪しき風習はない。

ソーシャルメディアの影響力の大きさが浮き彫りになった今回の選挙を終え、”時代の流れ”だけでは片付けられない様々な問題が残されている。
例えば、コメディアンのJohn Oliverは自身のショーの中でメディアの危険性を訴えた。
極端すぎる偏向報道だけでなく、虚構ニュースの蔓延も問題であると述べた。
今回の選挙では、トランプ、クリントン双方についていくつもの嘘のニュースが書かれ、真偽を確かめない読者によって膨大な数が拡散されたという。
ソーシャルメディアが政治に及ぼす影響は随分と前から懸念されていて、ドイツのメルケル首相はソーシャルメディアサイトがどのようにしてニュースのランク付けをしているのかを明らかにしたいとの考えを表明しているし、アフリカのある国では選挙前にはFacebook, WhatsApp, Twitterの使用を禁止するところもあるというから驚きだ。(Mozur and Scott)
Carrは”ソーシャルメディアはいままでのどのメディアよりも網羅的で支配的である”と述べ、Facebook, Twitter, Googleらのソーシャルメディアはユーザーが受け取るメッセージを規制するだけでなく、ユーザーの反応までもを規制すると指摘した。
ソーシャルメディアの脅威については、あのエドワード・スノーデンも警告している。(Democracy Now!)(Conger)


余談だが、アメリカ国民の政治に対するアプローチは興味深い。
以前もこの記事で書いたように、エンターテイメント色を強く出してくる。
リベラルなコメディアンたちはこぞって政治をネタにし、セレブリティたちは臆することなく自分の政治感を披露する。
それが良いにしろ悪いにしろ裏でお金が動いているにしろ(かどうかはわたしの知るところではないが)、若い層の政治へ対する関心を煽るのには十分だと思う。
(と感じるのはわたしがロサンゼルスというかなりリベラルな土地にいるからというのももちろんあるのだろうけれども)


こうしてソーシャルメディアはニュースソースとしての役割を担い始めたわけだが、
先に述べたようにその姿勢は支配的であり、目に見えないさまざまな制御がある。
例えばFacebookには”Trending”という項目があり、
“人々が話題にしてるとされる”トピックが勝手に、一番目に付くところに表示される。
例えばだが、このトピックたちは本当に話題になっているトピックなのだろうか?
Facebookが流行らせたいトピックを、わざと前面に持ってきているのではないだろうか?
Facebook の創設者マーク・ザッカーバーグは選挙後、”Facebookは選挙結果となんの関係もない”とのコメントを出したが、果たしてそれはどうだろう?
ザッカーバーグ氏は、Facebook上の虚構ニュースはほんの一握りであり、
選挙に影響を及ぼすなんてばかげている(“it is a pretty crazy idea”)とし、Facebookが人々に発言する場を与えられることを誇りに思っていると述べた。

確かに、ソーシャルメディアの登場によって”声を上げること”は昔よりもずっと簡単になったし、ソーシャルメディアで取り沙汰されることによって問題視され、世論が良い方向へ動いた例もある。
しかしFacebookが実際どれくらいの影響力を持っていたかはさておき、わたしを含め読み手は多かれ少なかれバカなのだ。
皆が皆ザッカーバーグ氏が言うような高尚な思いを持って声を上げ、ニュースの拡散をしているわけではないし、高いメディアリテラシーを持ってひとつひとつの記事を丁寧に読んで分別する知識やら倫理道徳があるわけでもないのだ。
ソースの確認も大してせずに、過激なヘッドラインだけを読んで感情的に拡散する人なんてごまんといるだろう。
たいして考えもなく押したLikeボタンやRT(リツイート)が積み重なり、指先ひとつで国の未来が左右される時代になるだなんて、誰が想像しただろう?


ソーシャルメディアでニュースを見つける上で一番気を付けるようにしていることは、必ずソースをチェックすることだ。
それがどんなに良く書かれたヘッドラインや記事であっても、仲良しの友達が拡散していても、だ。これは大学在学中の論文書きやリサーチで学んだソースの識別方法が役に立っていると思う。
インターネットが便利になればなるほど、ユーザーひとりひとりの”メディアリテラシー”が重要になってくるのは、なにもアメリカに限った話ではない。
日本でも、災害が起こるとツイッターではさまざまな噂やデマが飛び交い、それを分別無く拡散されてしまうことが問題になった。
ソースを確認することもなくただ良かれと思って拡散する人や、面白がって完全なデマをまるで本当のことのように投稿する人など、本当に”誰がどこでどういう経緯や意図で”情報を拡散するのかまったくわからない時代なのだ。
また、未成年による”悪ふざけの域を越えた”投稿が物凄い勢いで拡散、非難されたりするのも最近よく目にする。この場合ツイート主の常套句は「こんなことになるなんて思わなかった」である。

そんなことを書いているうちに、米オンラインニュースサイトThe Interceptがアメリカ時間で今日29日、虚偽のニュースについての記事を発行した。
要約すると、
イギリスの大手一般新聞であるThe Guardianのライターが、外部の第三者ジャーナリストとWikiLeaksのジュリアン・アサンジのインタビュー内容を”大幅に湾曲、要約して”使用した上、その誤った情報が支持者によってどんどん拡散され、実際にインタビューをしたというジャーナリストの異議を唱える声には全く耳も傾けられないという状態になったという話だ。

The InterceptのGreenwald氏は、The Guardianは素晴らしいジャーナリズムを見せる力があると述べた上で、Wikileaksについてのこととなると同新聞社とアサンジとの個人的な確執が浮き彫りになってしまうことが今回の騒動の一部であるとした。

また、記事を書いたThe Guardianのライター Ben JacobsとWikiLeaksの間で起きた過去の騒動も引き合いに出し、”WikiLeaksについての記事で正確さや公平さを求めるのなら、Ben Jacobsは最後の人間だ“と述べている。
虚偽のニュースに立ち向かい根絶を目指すには、
"自分の嫌いなものに対しての虚偽のニュースは糾弾するが、自分の好きな(または自分の政治観念をサポートする)ものについては虚偽だとしても認める"
というような選択的な態度を改める必要があるとGreenwald氏は結んだ。

(ちなみにThe Interceptは昨今珍しいほど”真のジャーナリズム”が感じられるニュースサイトだ。エドワード・スノーデンがNSAを内部告発した記事も、このサイトから出たものある。英語が出来る方は是非チェックしてみてほしい。 )



趣味の延長のような位置づけだったソーシャルメディアが、たくさんの人の生活の一部になり、社会の一部になっている。
良くも悪くもたくさんの人が利用しその情報を拡散出来るというのは、今までにないコミュニケーションの方法だ。
Greenwald氏の言うように、例え虚偽のニュースに嫌悪感を持ち、根絶しようと努力をしているつもりでも、自分の意見と一致するそれには甘くなってしまうということだってある。溢れる情報の中から正しいものを選び取る力は、現代社会においてはもはや必要不可欠なサバイバルスキルだ。

これを読んでいる皆さんにとって、ソーシャルメディアは薬だろうか?それとも毒だろうか?




References:

Carr, Nicholas “How Social Media Is Ruining Politics” (Politico)
http://www.politico.com/magazine/story/2015/09/2016-election-social-media-ruining-politics-213104

Conger, Kate “Snowden discusses Facebook’s fake news controversy” (Tech Crunch)
https://techcrunch.com/2016/11/15/snowden-discusses-facebooks-fake-news-controversy/

Greenwald, Glenn “The Guardian’s Summary of Julian Assange’s Interview Went Viral and Was Completely False” (The Intercept)
https://theintercept.com/2016/12/29/the-guardians-summary-of-julian-assanges-interview-went-viral-and-was-completely-false/

Lapowsky, Issie “Here’s How Facebook Actually Won Trump The Presidency” (Wired)
https://www.wired.com/2016/11/facebook-won-trump-election-not-just-fake-news/

Mozur, Paul and Mark Scott “Fake News in U.S. Election? Elsewhere, That’s Nothing New” (The New York Times)
http://www.nytimes.com/2016/11/18/technology/fake-news-on-facebook-in-foreign-elections-thats-not-new.html

“Snowden Warns Facebook Growing Too Powerful” (Democarcy Now!)
https://www.democracynow.org/2016/11/17/headlines/snowden_warns_facebook_growing_too_powerful

2016年11月 2日 (水)

"The Science Behind Pixar" @ California Science Center


ダウンタウンLA近郊、南カリフォルニア大学(USC)のキャンパスからすぐ、
Natural History Museum of Los Angeles (ロサンゼルス郡立自然史博物館)と共に、
Expo Parkと呼ばれる公園の、色とりどりの薔薇が咲き乱れるローズガーデンを抜けた先にどっしりと構えているのが州立の科学館
California Science Center (カリフォルニア・サイエンスセンター)だ。


宇宙から航空機、生態系や人体についての常設展示があり、しかも基本入場料は無料なもんだから、一年を通してたくさんの人が訪れる。
インタラクティブな展示が多いので、いつ来ても小さい子供と家族連れが多い。

そんなサイエンスセンター、2012年にスペースシャトル・エンデバー号を迎え入れた。
ロサンゼルス国際空港に空輸されてきたエンデバー号が、
サイエンスセンターのあるダウンタウンLAまで12マイルの道のりを68時間(!!)かけてやってきた記録もこのエンデバー号の展示の一部だ。
その他にもエンデバー号のタイヤだとかスペースシャトルのトイレだとか、

実際の打ち上げの時の映像だとか、
スペースシャトルについて詳しくない人でもワクワクする展示がてんこ盛り!
1992年の初飛行から25回の飛行を無事終えて2011年に退役したエンデバー号。
かつて日本人宇宙飛行士の毛利さん、若田さん、土井さんもこのシャトルで宇宙へ行っている。
この目の前のスペースシャトルが25回も宇宙行って帰ってきただなんて!!!
大して詳しくもないわたしまでをもなんだか感動させてしまうそんなパワーがある展示である。
いやほんとみんな見に行った方がいいよ・・・夢があるよ・・・わたしもう何度も見に行ったよ・・・!



YouTube: Endeavour’s Homecoming
(この公式ビデオは多分展示で使われているのと同じもの)

Img_0116_2(こちら、エンデバー号の生写真。一枚の画面には収まりきらない!
LA外から来るお客様を連れて行くと大抵みんな感動してくれる)

 

Img_0120(エンデバー号のおしりの部分。God Bless America! どうなる?大統領選!)

 

Img_0119(エンデバー号のおしりその2)


Img_0118(Space Shuttle Main Engine (SSME)
スペースシャトルのエンジンというのは車のそれとは違って、
液体1と液体2を混ぜたり圧縮させたり膨張させたりしてドッカーンてして出力するらしい。何となくはわかる。)


サイエンスセンターでは現在このエンデバー号をメイン展示とした航空宇宙館を建設中で、
今年2016年の5月にはスペースシャトル打ち上げの際に使われる外部燃料タンクも展示品のひとつとしてNASAから寄贈された
旦那氏はこの燃料タンクひとつにも感動してあっちからこっちから眺めていた。
こうなってくるともう我にはわからぬ領域である。


YouTube: ET-94 Transport
この航空宇宙館が完成すると、カリフォルニア・サイエンスセンターは西海岸で一番大きな科学館になるらしい。


この科学館のもう一つの目玉はIMAXシアターだ。

数ヶ月ごとに上映作品が入れ替わり、多くは宇宙とか自然をテーマにした短編映画(だいたいどれも45分程度)が多い。
がっつり子供向けなのかと思いきやそんなことは全然なくて、
ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーのような真面目な仕上がりになっていて、大人でも十分に楽しめる。
3Dもなかなか良く出来ていて、個人的には普通の映画館で観る3D作品よりも好きだ。
つい先日見てきたのは”Journey to Space 3D”という火星着陸プロジェクトについての短編で、わたしは宇宙については素人なのでへーすげえとバカみたいに感心しながら観ていたけど、
宇宙開発オタクの旦那氏は言いたいことがあるようだった。笑


YouTube: Journey to Space 3D

完全に余談だがこのシアター、一本につき45分程度の上映時間なのに普通の映画館のように売店があって、ジュースだのポップコーンだのまで売っている。
(45分ぐらい飲み食いせんで座ってられねーのかとは思わないこともない)


さて、そんなカリフォルニア・サイエンスセンター、
現在”The Science Behind Pixar”と呼ばれる特別展示を行っている。

Pixar映画の”舞台裏”で使われるテクニックや過程をわかりやすく展示にしたものだ。
Science(科学), Technology(テクノロジー), Engineering(エンジニアリング), Mathematics(数学)、それからPixarで使われるコンピューターサイエンスについて、
既存のPixar作品を例に出しながら、実際の制作過程を追うように:

Modeling(キャラクターの造形)
Rigging(キャラクターを動かすための骨組み作り)
Surfaces(質感作り)
Sets and camera(実写映画でいうところのシネマトグラフィー)
Animation
Simulation
Lighting(照明)
Rendering(レンダリング)

と8つのインタラクティブなブースに別れて展示されている。



さてここで・・・
展示の様子の写真、あることにはあるんですが、

デズニー絡みの肖像権云々は何言われるかわからんくて怖いので公式でどうぞ。
http://californiasciencecenter.org/exhibits/the-science-behind-pixar
俺怒られっちまうのはやだよ・・・

“この展示を見て子供達が科学や数学、テクノロジーについてもっと興味を持ってくれることが願い”とカリフォルニア・サイエンスセンター側は言う。
実世界での例えばライティングや骨格構造がどういう仕組みなのかを知ることが、
アニメーション映画を作ることの助けになるという。

また、展示として使われているビデオには、性別はもちろん、様々な民族性を持ったPixar職員が出演している。
これは”どのような人達がどんな風にこの仕事を始め、何に情熱を持っているのかを伝えたかった”というPixar側の意向が込められている。(Los Angeles Times)

“‘An important aspect of the video content was to make sure everybody who sees this exhibit sees people who look like them. It was important to make it clear to kids - and students in particular - that our staff includes people from diverse backgrounds who’ve gotten involved in this collaborative art form.’” (Los Angeles Times)
(このビデオで一番大切だった要素は、この展示を見た人全員が自分に似た人をビデオの中に見つけられることだった。様々なバックグラウンドを持つ人々がこのような共同制作のアート形式に参加していることを子供達に知ってもらうことはとても重要なことなんだよ。)


The Science Behind Pixarは来年2017年の4月9日まで、
カリフォルニア・サイエンスセンターの特別展示場で開催され、その後はアメリカ各地をまわるようです。


Reference:
Solomon, Charles "The California Science Center digs into 'The Science Behind Pixar'" (LA Times)
http://fw.to/cAL6j7Y

2016年10月19日 (水)

"Guillermo del Toro: At Home with Monsters" @ LACMA

LACMA(ロサンゼルス・カウンティ美術館)は、ロサンゼルスの丁度真ん中にある。
映画の都ハリウッドからもそう遠くないこともあってか、
映画に関わる展覧会が開かれることも多い。

かつてスタンリー・キューブリック展やティム・バートン展もここで行われた。



そんなLACMAで今年の8月から行われているのが
“Guillermo del Toro: At Home with Monsters”
メキシコ人映画監督ギレルモ・デル・トロが”Bleak House”と呼ばれる別宅に所有するコレクションを公開したものだ。
フランケンシュタインの大きな顔がお出迎えしてくれるこの”別宅”は、
深紅の壁に大小様々な絵画、フィギュア、おもちゃ、著名人の実物大の彫像などが所狭しと並べられているまるで(可愛らしく言えば)おもちゃ箱のような家だ。
デル・トロがここで自分のイマジネーションを存分に発揮させ仕事をする一方で、
彼の奥様とお嬢さん達は怖がってこの家には近づこうとしないという。

(そんなおどろおどろしいBleak Houseとは裏腹に、デル・トロ本人はとてもチャーミングな顔立ちをしているおっさんである。この人多分絶対良い人。)
そんな彼のオタク部屋、想像力の源を垣間見ることが出来るというのだから、
デル・トロ信者は必見の展覧会だ。


YouTube: Andy Visits Guillermo Del Toro's Bleak House - CONAN on TBS

(こちらはトークショー”Conan”で出演者の一人がBleak Houseを訪れた時のクリップ。
この膨大なコレクションの数々から、LACMAに出展されている。

この動画では紹介されなかったけれども、展示会では映画”Hellboy”での小道具や衣装、
原作コミックの作者Mike Mignolaのナマ原稿なんかもあってわたしはひれ伏した・・・。
デル・トロは赤の使い方が良いがMignolaは黒がとてもいい。Mignolaはいいぞ!!)


わたし自身はデル・トロ監督作品にはそんなに詳しいわけではなく、
Hellboyシリーズと、Pan’s Labyrinth、Pacific Rim を観たぐらいだ。
デル・トロ、さすが好きなだけあって、クリーチャーの造形が毎回ハンパない。
手先が器用、とかそういう言うんじゃなくて、これはもう身も心も捧げたプロの仕事であると同時に根っからのクリーチャー好きの少年が作ってる!!!と(勝手に)感じる。
そんなクリーチャー達も去ることながら、わたしは何よりも彼の色使いが一番好きで、
特にHellboy 2のこのシーン↓の金と赤の使い方が本当に上品で何度観ても最高にうっとりする。


YouTube: Hellboy 2: The Golden Army (3/10) Movie CLIP - Prince Nuada Kills King Balor (2008) HD



今回のLACMAでの展示と同名がつけられた本“Guillermo del Toro: At Home with Monsters”は、
デル・トロのアートやSci-fi、オカルト、ホラー作品に対する情熱、
Freak show (見せ物小屋)からフランケンシュタインに至るまでの”異形の者たち”への愛、
そして映画監督としてデジタル時代に対する思いなどがたっぷり詰まった本で、彼のファンにとってはたまらない内容となっている。
LACMAの展示にも来ている直筆のスケッチブックは、たくさんのイラストや文字でアイディアを書き留めてあるドキドキの宝庫でやべえのなんの。

"書き言葉は読み手の受け取り方によるところがあるけれど、イメージはいつも具体的で、曖昧さを残さない。"(Salvesen 31)

と彼は言う。
思いついたアイディアを忘れないために、彼はスケッチブックにそのままイメージとして書き留めるのだ。そして彼はそれを脚本にする時、"実現できない形容詞は使わない"という。
書き言葉では一見破綻しているような描写でも、スケッチすることで可能になることがたくさんあるのだ。

先に述べた彼の色使い、色彩に対する熱い思いも蕩蕩と語られていた。
特に赤には並々ならぬ情熱がかけられていて、氏曰く

”映画の中でいつも”赤”は重要な役割を持っていて、
今までのどの映画の中でもただの一度も不用意に赤を使ったことはない”

という。


どおりで毎回映えているはずだ。

“Hellboyでの赤は、キャラクターか彼らにまつわる物にしか使われていなくて、
Crimson Peakでの赤は過去の罪や秘密を象徴する色だ。”
(Salvesen 38)


・・・というのを踏まえてもう一度予告編なんかを観てみると今まで見えなかった新たな奥行きが見えるような気がする。


YouTube: Hellboy 2: The Golden Army (2008) Official Trailer #3 - Guillermo del Toro Movie


YouTube: Crimson Peak - Official Theatrical Trailer [HD]

同書の中でデル・トロは
”僕は本当に、このホラーというジャンルをやるために生まれてきたのだと思う。”
と発言している。

そしてこの個人所有の展示品を見せられた日には「せやろな」と思わざるを得ない。
プロのオタクってこういう人のことをいうんだろなー。かっこいいなー!!!!
彼について少し調べるにつれて、わたしまで新しい扉を開けてしまった感、ある。
H.P. Lovecraftの”クトゥルフ神話”。
読むしかないのか。


ギレルモ・デル・トロ展はLACMAで11月27日まで公開中。
(ロサンゼルスはこのぐらいの時期が一番過ごしやすいのでおすすめです)
http://www.lacma.org/guillermo-del-toro#about-the-exhibition

展示がもっと面白くなる本”Guillermo del Toro: At Home with Monsters”はこちら






Reference:
Salvesen, Britt ;Shedden, Jim
"Gillermo del Toro: At Home with Monsters (Inside his films, notebooks, and collections)" 

2016年10月 7日 (金)

甘い話

ハリウッド!!セレブリティ!!!
日本にいるとそんな「アメリカに住む綺麗な人達」の情報ばかり入ってきます。
が、実際アメリカに住んでみて辺りを見回してみるとそんなことはなくて。
アメリカで一番深刻な健康問題の一つとして長年懸念されているのが「肥満」です。
20歳以上大人の場合、健康体は30%ほど、残りの70%は太りすぎ、肥満や”超肥満体”に当たるといいます。
(https://www.niddk.nih.gov/health-information/health-statistics/Pages/overweight-obesity-statistics.aspx )


そして肥満が蔓延すればダイエットも流行します。

 "セレブも実戦している○○ダイエット!"のような触れ込みで、
毎月フィットネス雑誌には違うダイエットが特集されます。
多くの場合、ダイエットをするというと皆カロリーを気にし、
”食べたカロリーと消費したカロリーのバランス”が全てであると信じられてきましたが、

食べた分だけ燃やす、というのがセオリーであるとするのならば、


”六ヶ月の子供の肥満が蔓延しているというのは一体どうやって説明するのか?”



今月紹介するのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の教授 Dr. Robert Lustigによる糖質の怖さについてのビデオ。
Dr. Lustigは日常生活で口にしている糖質がいかに有毒で、危険で、企業や政府がそれをどうやってひた隠しにして売っているかを物凄くわかりやすく説明しています。

(このブログでは内容をだいぶ端折って紹介しています。英語の出来る方はどうぞ講義の動画を見て下さい。1時間半ぐらいです。)

Sugar: The Bitter Truth
YouTube: Sugar: The Bitter Truth



糖の種類
①グルコース/ Glucose
身体のエネルギーになる糖です。
人間や動物、植物が活動するために必要不可欠です。
そしてこのグルコースと、次に紹介する②、③、④の糖類はまったく違うものなのを覚えておいてください。


②サッカロース / Sucrose

サッカロースは所謂普通のテーブルシュガー。ショ糖です。
成分の50%はフルクトースと呼ばれる糖で出来ています。

③高フルクトース コーンシロップ(High Fructose Corn Syrup)
高フルクトース コーンシロップは普通のテーブルシュガー(sucrose)より甘く、
普通のテーブルシュガーより安いことを理由に、アメリカでは1970年代後半から積極的に使われ始めました。
こちらも、成分の42-55%はフルクトースと呼ばれる糖で出来ています。
高フルクトース コーンシロップの一番の大罪はどんな加工食品にでも紛れ込めることだと教授は言います。
パンからケチャップ、マスタード、クッキーなど、本当に何にでも添加されていて、
私達は日々知らず知らずのうちに摂取しています。
我が家で加工食品を購入する時、一番気にするのもこの添加物で、
スーパーマーケットに行くと意外な加工食品にも含まれていてびっくりすることも珍しくないのです・・・。


④フルクトース/Fructose

所謂”果糖”です。
フルーツに含まれているから何となく健康に良さそうな糖、というイメージが漠然とありますがそれは間違いです。
教授が一番危険視するのもこのフルクトース。
詳細はこの後で説明します。

Relativesweetness_2

















(←糖度のグラフ。普通のテーブルシュガー(sucrose)に比べて、フルクトース(fructose)がいかに甘いのか、すぐにわかる。)



政治的背景
アメリカがなぜこんなに肥満大国、砂糖中毒になってしまったかには政治的背景があります。

①ニクソン大統領が(大統領選で食糧問題を取り上げられないために)食糧を出来る安くすることに専念した

②高フルクトース コーンシロップの登場
実はこのシロップ、60年代の日本で発明されました。
その後1975年にアメリカも取り入れはじめました。

③コレステロールに対する間違った認識によって推奨されはじめた”low-fat(低脂質)”食
低脂質とは裏を返せば high carb(高炭水化物)の食事です。
しかし低脂質の食事というのはとても味気ないもの・・・・・
そこで”おいしさ”を糖分で補うことにしたわけです。
また糖はステーキやクッキーの”焼き色”をつけるのにも一役買っています。
"Browning reaction" と呼ばれるこの反応と同じことがあなたの動脈にも起こっているのですよと教授は言います。現代の加工食品にはその他にも保存期間を長く/ 調理時間を短くする目的で食物繊維の除去などが施されています。
つまり栄養価が低く大して美味しくもないものを糖の添加でごまかすことによって「安くて、早くて、保存も利いて”美味しい”加工食品」を作ることに成功したのです。



フルクトースの大罪
フルーツや野菜からの自然な消費ならば15gm/日であるフルクトースの消費が、
今や72.8gm/日、一日の必要カロリーの15%がフルクトースで摂取されているという報告があります。これは大きな問題です。

なぜならば
a. フルクトースはグルコースの7倍、Browning reactionを発生させる

b. フルクトースは食欲増進ホルモン(グレリン)を抑制しない
グレリンは食欲増進のホルモンです。
食事の前にソーダを飲むと食べ過ぎてしまうのは、ソーダに含まれるフルクトースにはグレリンを抑制する働きがないからです。
ソーダそのものでどれだけカロリーを摂取していても、満腹を感じることがないのです。

c. フルクトースはインスリンの放出を促さない
→インスリンが出ないとレプチン(満腹感を教えるホルモン)も出ない
→レプチンが出ないと脳はまだ飢餓状態だと思う
→結果、食べ過ぎてしまう

フルクトースを大量に、長期的に摂取し続けることはメタボリックシンドロームを発症することにも繋がります。
詳しくは後述にて。

フルクトースの大罪その2
グルコースとフルクトースの大きな違いはその代謝のされ方にあります。

身体に必要不可欠なグルコースは、グルカゴンという形で肝臓に無限に貯蓄されます。
マラソンを走る前に炭水化物を大量摂取するのもこのためです。
グルコースは所謂悪玉コレステロールの生産もしますが、
グルコースと肝臓と膵臓、脳が正常に働きかけあって、正常な食習慣を促します。


一方フルクトース。
フルクトースは肝臓でしか代謝されません。
そして代謝のプロセスが身体に深刻なダメージを与えます。
お酒(エタノール)と同じような方法で代謝されるフルクトースは、
慢性のアルコール中毒と同じ症状、たとえばインスリン抵抗性や脂肪肝、高脂血症などがあります。

痛風や高血圧を引き起こす尿酸も、このプロセスで生まれる老廃物です。
メタボリックシンドロームと呼ばれる症状の数々は、このようにして生まれます。
アルコールは脳で代謝されるのでフラフラしたり呂律が回らなくなったりという「酔っぱらった」症状が飲酒後すぐに出ますが、
肝臓でしか代謝できないフルクトースはそのようなことはありません。
フルクトースの怖さは、長期間摂取された時のダメージの大きさです。
酔っぱらわないだけで、アルコールと同じだけの毒性があるということを知らない人は意外にも多いのです。
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2012/09/09/ethanol-alcohol-and-fructose.aspx

教授は”身体に良い砂糖入り飲料”なんてものはないと言い切ります。
以前食育についてのブログで紹介した英国人シェフJamie Oliverのスピーチ。
「あなたが与えるチョコレートミルクで、あなたの子供はこれだけの砂糖を摂取しています。
これは児童虐待行為です」
と台車一杯の角砂糖をぶちまけるパフォーマンスと共に力強いスピーチをしました。


YouTube: Teach every child about food | Jamie Oliver



先に挙げた「6ヶ月の子供の肥満の問題」は粉ミルクの成分にあります。
講義内で紹介されたある粉ミルクの 43.2%は固形コーンシロップで、10.3%は砂糖が含まれているというのを信じられますか?
これは決して"全ての粉ミルクが悪い"ということではなくて、成分表示をしっかり見て決めることが大切だということを忘れないで下さい。
早い段階から糖類を与えられた子供は、成長してからも糖類を多く求めるようになります。
子供の肥満が問題になっているのも頷けますね。


クッキー1枚食べるために一日中運動できるか?
運動することが良しとされるのは、カロリーを消費するためではないことを知っておかなくてはなりません。

普通の運動で消費されるカロリーなんて微々たるものです。
運動が身体に良いのは、
①インスリン感受性を上げる
②ストレスの発散、コルチゾルの放出を促す
(ストレスレベルが下がることで食欲も抑制できる)
③フルクトースの解毒、肝臓のインスリン感受性の向上させる

ことが出来るからです。

また食物繊維の摂取は満腹感をもたらし、インスリンの反応をゆるやかにします。
腸を綺麗にする作用がある(=排泄を促す)のも有名です。
つまり、加工食品ばっか食ってねーでてめーで作って食えや、てことですね。



我が家の話
わたしの旦那が1型糖尿病を持っています。

1型糖尿病とは自己免疫疾患の一つとされていて、
血糖値のコントロールを司る膵臓が機能していない状態で、
肥満や食べ過ぎが原因とされる2型糖尿病のそれとは根本的に異なります。
2型が運動や食生活で克服出来る可能性があるのに対して
1型には治療法が(今のところ)全く無く、
まさにこれを書いている最中にFDA(アメリカの食品医薬品局)が人工膵臓システムを承認したニュースが飛び込んできたところでした。(それもまた賛否あるのだけれど)


だから食生活、特に糖類の扱いにはとても気を遣います。
パンやパスタをはじめとする粉モノや米も、うちのキッチンには無し。
野菜も、にんじんやじゃがいもといった糖分の高いものは基本的には使わないし、
フルーツも季節のものをたまに食べるくらいです。
加工食品を買うときも、成分表示を確かめてから買います。
(糖類が添加されている食品の多いこと多いこと・・・)
もちろんインスリンを多く投与すれば粉モノでも何でも食べられるけれども、
必要がなければないに越したことはないのです。
そんな食生活に付き合って、今ではわたしもここ数年糖質制限の生活です。
最初の数週間こそしんどかったけれど、慣れてしまえば何てことはないのです。
変な時間の猛烈な眠気だとか倦怠感が無くなって、すっきりしますよ。

我が家では基本的に、パレオダイエットとケトダイエットの間のような食生活です。
「原始時代に食べられない食材は使わない」が大まかなルールのパレオダイエットでは、
必然的に小麦や米など穀物の使用が出来なくなります。
味気ないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはないですよ。
一度レシピを見てみてください。(英語です)
http://paleoleap.com/paleo-diet-recipes/



おわりに
例えば同じ500キロカロリーでも、新鮮な野菜や肉で作られた食事の500キロカロリーと、
スナック菓子を一袋ぺろりと食べてしまった時の500キロカロリーは違います。

それと同じように、良い脂質、悪い脂質、良い糖質、悪い糖質があります。
グルコースは身体に必要な良い糖質ですが、フルクトースは悪い糖質です。
「自分へのご褒美」と称したそのチョコレートやケーキ、スナック菓子やビール。
本当にご褒美ですか?それとも毒でしょうか?
教授のスピーチを聞いてもまだ食べる勇気はありますか?

2016年9月15日 (木)

アメリカ携帯電話事情


11年ほど前、わたしが渡米したばかりの頃。
一番最初にやったことが携帯電話を買うことだった。
今でこそやれiPhoneだのなんちゃらだの、日本もアメリカも同じような機種が出回っているけれども、当時は凄かった。
日本では、音楽が聴きやすい”ウォークマン携帯”だの、
テレビが見られる携帯だのが流行っていて、わたしもご多分に漏れず使っていた頃。
アメリカの携帯は当時びっくりするほど遅れていて、
(多分わたしがそのまた5年前に使っていたPHSなんかとあんまり変わらない感じだったと思う)
携帯屋の軒先でどれも欲しくないとどんよりした記憶がある。
結局わたしが買ったのは、Cingular (現AT&T)の最新携帯で、
クソ厚くてクソ重くて「インターネット?はぁ?」みたいな、本当に携帯”電話”だった。



アメリカの携帯電話会社

全国展開:
AT&T、Verizon、T-Mobile、Sprintの4社。

”Big Four”とも呼ばれる。
一番お客さんの数が多くて、回線が強い(=圏外が少ない)。
もちろん一番良く目にするのもこの4社。


地域展開:
US Cellular

アメリカ国内のだいたいの地域をカバーしてる。
もしカバーされた地域から外に出ないのであれば全く問題ない。

プリペイド: Cricket, MetroPCS, Virgin Mobile, Boost Mobile
前者3社は左からAT&T, T-Mobile, Sprintの傘下。
Boost Mobileはアメリカに上陸したオーストラリアの会社。
(ただしアメリカでの回線はSprintのもの)

リセラー(Reseller):Republic Wireless, Ting, GIV Mobileなどを含むその他全ての子会社。先のBig Fourの回線に乗っかっている。

プリペイド携帯とリセラーに関しては
・たいてい一括払い
・選べる機種が少ないことが多い
・クレジットチェック(信用調査)が必要無い
・既に持っている機種を持ち込み出来る場合が多い

(http://www.cnet.com/news/comparing-wireless-carrier-plans-us/)

と、Big Fourよりも対応が柔軟な印象。
大手4社についても、一消費者の視点から言えばどこも大して変わらないし、
どこのプランも同じように面倒臭くてわかりづらい。
もはや「無制限通話/無制限テキスト(メール)」というのは常識のようで、
データ通信量で値段をつけるのが昨今の携帯プランらしい。


機種について
機種についてはもうどこも似たり寄ったりな気がする。

店頭に行くと、ぱっと目につくところに並んでいるのはやっぱりSamsung、Apple、LG辺りなのかなと思う。
一昔前まではプリペイドの携帯というともうそれ専用の、クソダサい機種の中から選ばなければいけなかったような記憶があるけれど、もうそんなことはないのね。

OSはやはりiOSかAndroidのものが多い。
あとWindows Phoneというのもありましたね。
個人的な感想だけれど、やっぱり身の回りをAppleで固めているとAndroidよりもiPhoneの方がいろいろラクチン。でもカスタマイズの自由度で言うと、俄然Androidの方が楽しい。
Gadgetで時計やカレンダー、ツイッターなんかをトップ画面にそのまま表示出来るのは便利だったなあ・・・。その点、iPhoneはどこまでいっても教祖様の有難いスタイリッシュおデザインに従うしかない。(これを不自由だと思うか否かはまた別の話)



T-MOBILE
毒々しいピンクがカンパニーカラー。
3社の中で一番若者をターゲットにしてる感がある。
うちは夫婦揃ってここのプラン。
わたしのプランは
電話とテキスト(携帯メール)が無制限($35)
3GBの高速データ($10)と、国際電話のディスカウントプラン($5)で、しめて月$50。
(日本円で5000円程度)
この無制限電話&テキストプランは、わたしがアメリカで初めて携帯を買った時に契約したもので、つい数年前にもっと安いプランに変えようとしたところ、
今契約できる現行プランにこれ以上安いものはないから絶対変えない方が良いと言われて以来そのまま。
旦那は無制限通話とテキスト、1GBの高速データで占めて$50。
ファミリープランに変えようかと考えたこともあったけど、
たいして安くならないようなので多分変えない。
ファミリープランて、4人家族とかの場合じゃないとあまり意味ないのではないのかなあ・・・?


Verizon
他に比べてプランがちょっと高いという。
わたしがLA郊外の大学に行っていた頃は、”Valleyに住むならVerizonが一番強いよ”という噂がまことしやかに囁かれ、確かにValleyで生まれ育った人間はVerizonユーザーが多かった。
(Valley地帯:ロサンゼルスを東西に走るフリーウェイ101を越えた北側。
ちょっと郊外。北西は高級住宅地のカラバサスの方まで、北東には大きなアジアンコミュニティがある。飲茶が安くて旨いエリア。ただし夏はクソ暑くて、LAの真ん中と10度ぐらい違う。)


Sprint

安いけど繋がらないと有名だったあの頃。(8年ぐらい前の話)
その後エリアは拡大されましたでしょうか・・・?
今の目玉はUnlimited Freedomというプランらしい。
Freedomを謳うのに”プラン”なのだから参ってしまう。



どこの会社もそうなんだけど、
最近は「無制限THIS! 無制限THAT!」みたいな大々的な広告の下に、
小さいグレーの文字で(※ただし〜)みたいなことが細々書かれていることが多い。
T-Mobileなら「Netflixのストリーミングが無制限!!(※ただし画質は低画質)」みたいな、そういうの、ある。
あの手この手でオプションつけさせて料金釣り上げよう!みたいのがひしひしと伝わってくる。
わたし個人としては、大体全部のことをWi-Fi環境でしかやらないので、ご大層なプラン要らないんだよね・・・。
Verizon とAT&Tはケーブルテレビだとかインターネット回線も提供してるから、
携帯と一緒に契約するとほーらこんなにお得!というゴリ押しがある。
悪いな、うちテレビないねん・・・・。
日本でつい先日、高齢の父親が某パソコンサポートサービスでぼったくられて契約解除にン十万払ってダブルでボラれたっていう話あったけど、
携帯電話のプランなんて見てると高齢じゃなくたってわかんねーわ!て思うぐらいどの会社も本当にわかりづらい。
人並みに通話が出来て、人並みにメールが送れて、外でたまにレストラン検索したりマップでナビゲーション出来るだけのデータ通信があればワイは十分なんや・・・

・・・と思っていたらありました!


そんな会社が!



その名もTing!


ここはpay-per-useのシステムが売り。
従来の「決められた値段を先に支払う」方法ではなく、「使った分だけ後から払う」。
必要な電話回線数、必要な通話時間、メール数、データ量に支払う。

一回線のみの場合
通話:100分
メール:1000通
データ:500MB

で月24ドル、というのがポピュラーなようだ。
もちろん、それ以上、それ以下の使用の場合は価格は増減する。
契約による縛りがないからもちろんいつやめても違約金なども発生しない。
ここだけが特別なのかと思っていたら、Reseller系のプロバイダーはどこもこんな感じのようです。


余談だが、先日旦那がデータプランを変えるというのでここの支店に出向いたら、
プロセスの最後に「ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)をお願いします」と言われた。
SSNとはアメリカ国内で一番効力のある身分証明で、提示することが義務である場合を除いてはセキュリティー面を心配して開示したくない人が多い。
にも関わらず、携帯会社を始め、インターネット業者だの銀行だのも、あたかもそれが当然のようにSSNの提示を求める。
しばらくTingに変えようかどうしようか考えていた旦那氏、
この一件で移行する方針を固めたようです。
Tingが果たして良いのかどうか、その結果はまたその時にお知らせします。

2016年8月31日 (水)

第三回:日本のここがすごい!「アニメ」

先月「ズートピア」を大絶賛してしまったので、今月は日本のアニメも絶賛したくなった。
わたしはそれはもう大変なオタクなので、良いのだ。

わたしの夢は”Gorillaz”みたいな覆面プロジェクトの架空バンドでアニソン歌うことなのだ!

日本のアニメは「クールジャパン」のひとつだ。
アメリカのオタクの夏は、コミケの代わりにANIME EXPOがある。
毎年七月の頭に、LAコンベンションセンターを使って行われる日本のアニメのお祭りだ。
商業ブースはもちろん、コスプレだのアニソンカラオケだの新作アニメのスクリーニングだの監督や声優の方を日本から招いてのパネルディスカッションがあったりするらしい・・・・・・
とここまで書いておいてナンだけれど、恥ずかしながらわたしはまだ行ったことがない。


日本のアニメ、ここ数年はどんどん知名度が広がってきているのか、
「え!こんなところに!」みたいな見かけ方もする。
ドラゴンボールやポケモンなんかは多くの人が知っている。
アメリカでNARUTOやBLEACHが大流行したのは、
前者は忍者や忍術、後者は着物を着て大きな刀をブン回しながら派手に戦うというのが人気の理由だ・・・とその昔アメリカ人のNARUTOオタクが教えてくれた。
アメリカ人の旦那(32)も、高校生ぐらいの頃に"ドラゴンボールZ"や"Hellsing"、"頭文字D"などなどを見ていたという。
オタクの嫁を持つ可哀想な旦那は日本語勉強の一環として”進撃の巨人”だの”Fate/Zero”だの”ルパン三世”だのわんさか見させられて、
ついに去年、ジョジョのせいで「じじい」という単語を覚えた。
しまったやりすぎた。
(それでも一番好きなアニメは"しろくまカフェ"だという)


米大手ストリーミングサイト”NETFLIX”でも、ここ数年で日本のアニメがとても増えた。
日本語音声に英語の字幕、というのが基本仕様だ。
ライセンスの関係なのか、たまに配信作品が入れ替わったりする。

194857_2(こちらはNetflixのアニメのページ。充実してるでしょ?)

また、アメリカには Crunchyroll という日本のアニメのストリーミングサイトもあって、
アニメの他にも、英訳版の漫画やアジア圏のドラマなども配信している。
このサイトの目玉は”simulcast”と呼ばれる有料会員向けのサービスで、
現在進行形で日本でテレビ放映されているアニメが、本国で放送になった一時間後には英語字幕つきでストリーミングされるというから驚きだ。
(無料会員でも日本での放送から一週間遅れ程度で見られる。)
快適なオタクライフここに極まれり。

もちろんスタジオジブリも有名だ。
こちらの紀伊国屋のジブリコーナーで流されている宣材ビデオを熱心に見ているアメリカ人と遭遇することも多々ある。
LA市内の所謂「アート系」の映画館では、
一年に一度は必ずジブリ作品にフィーチャーした週があったりして、
アメリカ人ジブリ多分好き。
めぼしいタイトルはだいたい旦那と見たが、彼は「千と千尋の神隠し」が一番好きだと言う。
あの湯屋の、なんだかよくわからないけどごちゃごちゃしている感じが彼の目にはミステリアスでいいらしい。
また、ジブリ作品はディ●ニー映画などのプリンセスたちとは違って、
ヒロインが力強く自立して描かれているのも良いと言っていた。
わたしはハクが千尋におにぎりを差し出すシーンでいつも涙腺が緩むんだけど、
その気持ちをわかってくれるアメリカ人にはいまだひとりも出会ったことがない。
こいつらジャパニーズライスボールがどれだけ偉大かわかってねーな。
年取るとジブリのストーリーは心に染みて、何見ても涙腺緩むから困る。

ジブリ映画のサントラもまた、とても良いよね・・・
なんというか、しっとりした哀愁が根底にあって、ハリウッドでもちょっとこの雰囲気はないよね・・・
日本に帰りたくなる音色なんだよ・・・いいよね・・・


YouTube: 久石 譲 ピアノの現場は演奏します - あの夏へ (千と千尋の神隠し)


YouTube: Merry Go Round Life (Howl's Moving Castle Theme) - Joe Hisaishi


Anime vs. Cartoon
じゃあアメリカにもアニメあるのか、という話。
アメリカでは一般的に、”アニメ(Anime)”というのは日本製のアニメーションのみを指していることが多く、それ以外の“二次元の動画”には”カートゥーン(Cartoon) “が使われる。
また日本とは違って、二次元モノは子供向けという認識が一般的だ。
日本のアニメがシリアスからコメディまで、さまざまなバラエティに富んでいるのとは対象的に、アメリカのカートゥーンは”人を笑わせる”ことを目的に作られている。だから、大人向けのものでも基本的にシンプルでコメディ色が強いものが多い。

日本でも有名なCartoon Network(CN)は、
午後8時から翌朝6時までAdult Swimというチャンネルに変わる。
この時間帯は、CNの主なターゲット層である7〜15歳が寝静まった後だ。
Adult Swimオリジナルの番組を始め、他局のシンジゲーティッド番組、
日本のアニメなど(進撃の巨人、デュラララ!、攻殻機動隊などなど)を放送している。
性的な含みがあるものや、暴力シーンのあるものはもちろん、
他の作品の(痛烈な)パロディや、なんだこれは!と思うような突飛な番組もある。
日本で言う”大人向けの”アニメは、スリラーやミステリー要素を含んだ難解なものやダークなストーリーのことが多いが、
アメリカでは痛烈な社会風刺や”ブラックユーモア”と呼ばれるようなコメディが一般的だ。
個人的に、アメリカの大人向けカートゥーンというのは、
Jon Stewart, Steven Colbert, John Oliverなどの深夜トークショウの扱いとかなり似ているのではと思う。
(時事問題を取り上げたコメディについて、詳しくは過去の記事で)

アメリカ人の旦那に言わせると、今まで子供向けとしてだけ認知されてきた二次元のキャラクターたちにわざと現実世界の問題や批判をさせることがアメリカの大人向けカートゥーンのやりかたであるという。
その最たるものが先日リリースされた映画”Sausage Party”だ。
“まるで子供向け映画のように可愛らしく擬人化されたソーセージやホットドッグバンが、セックスやバイオレンス、保守的な政治や民族についてのヒューモア”をFワードを織り交ぜながら惜しみなく飛ばしまくる完全にR指定の二次元映画だという。
(http://screenrant.com/sausage-party-adult-animation-history/?view=all)


YouTube: SAUSAGE PARTY Trailer # 2 (Uncensored - Comedy, 2016)

どうする?映画館で見る?それともDVDまで待つ??



以下に紹介するのは、わたしが過去にハマったアメリカンカートゥーンだ。
どれも一話完結(もしくは2話程度)で見られて、前後のエピソードを見ていなくても楽しめる。
また日本のアニメのように原作がないから、
「原作ではこうだったのに!!」と憤るようなこともなくて、良い。笑
その代わり、長いシリーズになってくるとたまに物凄く中だるみしたシーズンがあったりするが、
それはそれでご愛敬なのかも?


Archer


YouTube: Holy Sh*tsnacks! | Season 7 Episode 10 Scene | Archer

ニューヨークの秘密諜報機関のイケメンスパイ、アーチャーと彼の同僚を描いたアクションコメディ。最初の3シーズンぐらいが面白かった。
ラナとアーチャーは結局どうなったんだ。
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Family Guy


YouTube: FAMILY GUY | Different Worlds from "Road to India" | ANIMATION on FOX

定番。アメリカの中流白人家族を描いた話。
いろいろひどい。
どういうワケか大学の時はこれをみんなして浴びるほど見ていた。
多分若いってこういうことかなと、今になって思う。
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Futurama


YouTube: THE SIMPSONS | Futurama meets The Simpsons from "Simpsorama" | ANIMATION on FOX

人間と宇宙人が共存する未来の地球の話。
シンプソンズのクリエイターが制作しているけど、話の内容はこっちの方がだいぶ突飛。
(このビデオはシンプソンズとのクロスオーバーの回より)
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The Simpsons


YouTube: 3 a.m. | The SIMPSONS

押しも押されぬド定番。アメリカ人みんな大好き!(と思う)
日本語吹き替え版で慣れ親しんでいたけど、初めて原語で見たときはその声質が日本語版とまったく同じで本当にびっくりした。
(このビデオは現行の大統領選を皮肉ったもの)



大学在学中、課外授業の一環で”The Simpsons”のスコアの収録に行ったことがある。
その時、作曲家のAlf Clausen氏直々にレクチャーがあった。
毎週、新しいエピソードごとにスコアを書き、オーケストラを雇って、実際に出来上がってきたアニメの映像をレコーディングスタジオで流しながらスコアを収録する。
これはアニメをただ平面の”アニメ”として扱うのではなく、リアルな感情や深みを出したいからだと言っていた。
というのを今ふと思い出した。




おわりに
日本のアニメいいぞー!するつもりがアメリカのカートゥーンもいいぞー!になってしまった。
日本のアニメが「大きい目や長い手足、凄い髪型」などなどをフィーチャーしたキャラクター達のユニークなストーリー展開を売りにする一方で、
アメリカのカートゥーンは比較的現実的な容姿のキャラクター達(それでも喋る犬だとか宇宙人だとかいるけど)が、実際の社会問題を取り上げて風刺をたっぷりお見舞いする。
どちらもそれぞれの良さがある。
これを機にアメリカの”二次元コメディ”に興味を持ってもらえたら是幸いです。


http://www.animenewsnetwork.com/editorial/1998-07-09
http://www.diffen.com/difference/Anime_vs_Cartoon

2016年7月31日 (日)

教えるという仕事から学んだこと

 


縁あって「教える」仕事をしている。
しかも相手は5歳からティーンエイジャーぐらいの子供たちである。
私が十代の頃、一番出来ないと思っていた仕事をもう数年しているのだから、
私のことを昔からよく知っている人などは「あんたが?!」と笑う。
最初は手に持ってた技術でお金になることを半信半疑で始めた程度だったのだけれども、
それも続くと案外様になってくるものだなあと思う。
人生わからないものである。

さて、いつぞやにまわってきた下表を見て欲しい。
(青田努さんという方はよく存じないのだけれど、
検索してお見受けする限りでは人事のエキスパートの方のようですね。)

Image1_2


私の経験上、本当の”超初心者”を教える場合、
「正しい方法で一発で覚えてもらう」というのが後々のことを考えても一番楽だ。
そしてそれを実行するためには、(この表からもわかるように)教える側の技術が物凄く問われる。
自分が課題を十分に把握して上手に出来ることというのはもちろん大事なのだけれど、
そこから他人に教える場合は、その自分を頭から切り離して考える必要がある。

この表は多分”大人対大人”を想定して書かれたものなのだろうけど、
“対子供”でも全く同じことだし、もしかするともっとシビアかもしれない。
子供達は大人が思っているよりもずっと賢いから、
④や⑦のいうように彼らが使うのと同じ言葉を選んで説明してやれば、
パズルのピースをはめるみたいに簡単にやってのける。
⑥の”スピードの調整”は、子供を教える場合は特に大事だと思う。
相手の理解のスピードを把握するのはもちろん、
彼らの集中力が持続する時間も把握する必要があるからだ。
5歳以下の幼い子たちは30秒保てば良い方で、それ以上長い時間同じことをやり続けられない。
だから、次から次へと新しいことをさせながら10分後、20分後、一週間後・・・というように何度も反復させるしかない。まさしく「手を変え品を変え」というやつである。


まだ駆け出しだった頃、「仕事である」という概念に囚われすぎていたことがある。
一分一秒でもしっかり教えなきゃ、という焦りがあった。
お金を貰う立場として確かにそれは間違ってはいないのだけれども、
困ったことにこちら側に焦りが出れば出るほど、子供は食いつかなくなるのだ。

小さい子供を相手にする場合、教える側が一緒に楽しんでいることが大切だ。
彼らのまだ狭い世界で起こっている日々の出来事を聞いてやり、ちょっとした雑談に応じることが、
もっとも大切なことだと気がつくまで随分時間を要した。
そして自分自身の教える技術が向上してくれば、それらの雑談のための時間は自ずと生まれてくるということも。
一日で出来たところを蛍光ペンでマークしてこれだけ出来た、というのを明確にしてあげると「え、今日こんなに出来たの?!」と彼らは喜ぶし、良く出来ました、と最後にキラキラしたシールなんかあげれば5歳児などチョロい。笑


”対大人”の場合でも同じことではないのかと思う。
私は、教えるということは一種のコミュニケーションの形だと思っている。
しかも、相手がその先、その分野を好きになれるか否かを左右するから結構責任重大だ。
どうせだったら、教える方も教えられる方も気持ち良くいたいじゃないか。




ちょっと昔の話
ここでちょっと昔の話をしようと思う。
私が以前働いていた「教える仕事」をする会社の話だ。
インストラクター達はその会社独自の学習方法のトレーニングを受けた後、
生徒達に派遣されるというシステムだった。
今の私の技術はほぼ全て、ここで過ごした期間に習得したものだからあまり悪くは言いたくないけれど、
ボクシングの稽古で度々サンドバッグにクソ社長の顔を思い描いてぶん殴っていることぐらいは許して欲しい。(お察しください)
早い話が
「見栄っ張りの社長とそれにただ黙って従うしか能のない肩書きだけのクズ重役に進言した私はある日突然クビになった」
という売れないラノベのタイトルにしても酷すぎるようなことが起きた。

大部分のことはシラフでは到底書けない内容なので割愛するが、ここで一緒に働いたわたしの同僚は皆、①ブチ切れてやめるか、 ②ある日突然クビになる(これは本当は契約違反)の二択だったことから(お察し下さいその2)


良い技術を持っている人が必ずしも良い指導者ではないという典型の職場だった。
今の私はここで学んだ技術を遺憾なく発揮して儲けるということと、
ここで関わった人達を全て反面教師にすることで成りたっていると言っても多分過言ではない。
転んでもタダでは起きるな!



サービスでお金をとるということ
サービスを提供するというのは「有形のプロダクト」という形でないから、
値段の付け方が少々難しい。
私の同業者のKは、私より若いがわたしより経歴も知識もある。
にも関わらず、私よりも安い料金でやっている。
私から見てもとても良い先生で良き友人でもあるのだけれど、
彼女の強みであり最大の弱点は”お人好し”であるということ。
彼女は、自分の生徒の友達だのなんだのですぐ理由を付けてディスカウントしたがる。
安くても知名度が上がった方が良いよ、と彼女は以前教えてくれたが、
安い知名度は安いクライアントしか呼び込まないから私は賛同しかねる。
お嬢ちゃん、お人好しってのは腹の足しになるのかい?


専門職というのは、サービスそれそのものを提供する対価だけでなく、
その技術を習得するまでにかかった時間や教養、今までの経験までに適正な値段を付けた総額を提示することだと私は信じている。
そしてその価値観がクライアント側と共有出来ないのならば、(私の場合は)そこに契約は成立しない。
そこにどんな理由があろうとも、私は絶対に絶対に、二度と自分の技術を安売りすることはしないと、前の職場での苦い経験からそう決めた。
それは同時に、自分自身に対する “値段に見合う仕事をする” という約束でもある。

前述した会社では、従業員に対する対価の考え方が信じられない程ずさんだった。
「サービス」という形のないプロダクトの性質の上に胡座を掻いて、
彼らは本来支払うべき対価をうやむやにしていたと思う。
また、サービスの向上(=従業員達の技術の向上)を含めた”クライアントの顔色伺い”ばかりに固執して、いつも第一線にいる先生達のケアを蔑ろにしていた。
彼らはそのうち私のことをスター選手だなんだと褒めちぎるようになったが、
私のそれまでの努力や献身に見合った報酬はいつまで経っても与えられなかった。

新しいプロジェクトの度重なる企画倒れや、クライアント数の伸び悩みに対する解決方、
経験を積んだ従業員達へ対する待遇の改善などを理路理然と提示したが、

肩書きばかりの裸の王様ならぬ”裸の社長”(※ビジネス経験ゼロ)は私の話にも私の同僚の話にも耳を貸すどころか最終的にその全員を気に入らないとクビにした。
それ以降私の心の両中指は会社の方角を向いて立ったままいまだに引っ込む気配がないのだが、それでも私はあれは必要な経験だったと信じている。


専門技術や知識を持っている人は、(まだ若造の私がこういうのもアレなのだけれども)
どうか、その技術、知識と経験に自分の納得のいく値段をつけること、
必要ならばそのために戦うことを恐れないで欲しい。

日本の人は、往々にしてお金の話をしたがらない。
でもお金の話をするのは、クライアントと円滑に気持ちよく仕事を進める大事な第一歩だ。
もし決裂したらそこまでで、最初からそんな話はなかったものとして次に進めばいい。
どうかどうか、うやむやにしないで欲しい。
正当な対価はプロとしての自信にも繋がる。
あなたの分野を知らない人は、あなたの価値を知らないのだから。



教えることの美徳
クビになった直後、もうこの仕事は辞めようと思っていた時、一人のクライアントが電話をくれた。
「うちの子はあなたのことが大好きだから、どうかまた教えに来てくれないか?」と打診された。正直あまり乗り気ではなくて、じゃあちょっとだけ、という程度の気持ちだった。
それがひとりまたひとりと生徒が増えて、なんだか知らない間に結局またこの仕事で落ち着いている。
リアルタイムでフィードバックが返ってきて、毎回スリル満点の一発本番。
対価は自分の言い値。
賭け値なしのやりがいがあると思う。
先日教えた5歳の子は「もうおしまいなの?!すごくたのしい!もっとやろうよ!!」と言ってなかなか帰してくれなかった。
もう3年ぐらい教えている7歳の子は、初めて出会った頃はそれこそ泣いたり怒ったりするのを宥めてすかしてばかりだったのに、
今はすっかりお姉さんの顔で代わりに泣いたり怒ったりしながらレッスンを受けている彼女の幼い妹を傍観しているのが本当におかしい。
彼らの両親すら知り得ないようなレッスン中の百面相を見て帰るだけなのだから、本当にオイシイ仕事だなあと思う。





2016年6月30日 (木)

アメリカに住むイチ外国人から見た大統領選

泣いても笑っても11月には新しい大統領が決まる。
七月の党大会を控えてこちらアメリカは良くも悪くもお祭り騒ぎである。
わたしはアメリカ人ではないし、人様に説法説くような高尚な政治的バックグラウンドも持ち合わせていないため、
あくまでも "アメリカに住むイチ外国人から見た大統領選" の視点でお届けしたい。
アメリカ人旦那がとてもそちらの方面に明るいので(とは言っても趣味の範囲だが)、わたしの知識の大半は彼の受け売りである。


まずお騒がせミスター・トランプ。
ムスリム信者の入国禁止発言に始まり、メキシコ人を犯罪者や薬物密売人呼ばわり。
移民の奥様が隣で見守る中での数々の人種差別的な発言には本当に驚く。
「不法入国されないようにメキシコとの国境にデカイ壁を作る!(※ただし費用はメキシコに払わせる)」というような数々のトンデモ発言はアメリカだけでなく全世界をドン引きさせた。
これに対しメキシコ大統領は「そんな費用ファッキン払わねえよバーカ!」と反論していて、どこからが本気なのかそれとも全部コントなのかわかりかねる。(ちなみにFワードは原文ママである)

トランプ氏はいわゆるbaby boomer (団塊世代)で、白人男性であることそのものがステータスのような人である。前の世代が築き上げた安定した世の中で育ち、"またあの頃のような生活をしたい" と願うトランプと同世代の人たちが、きっとトランプなら実現してくれる!と支持しているという。(もちろんそれ以外の人達もいるけれども)
支持者達は、彼の歯に物着せぬ発言を「正直」「大胆」「力強い」と賞賛する。
ある支持者は “彼が自分のビジネスで成功したように国をまわしてくれればきっと上手くいく”と言い、またある人は “Trump(トランプ)” という名前そのものが既に”成功”を連想させるという。
(こちらのJohn Oliverのクリップより 

Last Week Tonight with John Oliver: Donald Trump (HBO)
YouTube: Last Week Tonight with John Oliver: Donald Trump (HBO)

この回は本当に最高なので英語の出来る方は是非観てほしいです・・・)




トランプと、民主党から出馬している大統領候補バーニー・サンダースの2人は “真っ当な政治家をもう信じられない層” からの爆発的な人気がある。
ブッシュで酷い目に遭い、オバマで変化を感じられず不満が貯まった層が “ワシントンDC外の勢力” を求めているのだ。
他の候補者に比べ急進的な彼ら2人のもう一つの共通点は、政治活動費に対する姿勢。
アメリカには "Super PAC(スーパーパック)" という政党や政治家からは独立した団体があり、個人や企業、団体と政治家または政党の間に入り、スムーズかつ合法的な献金を可能としている。(アメリカでは企業や団体が政党や政治家に直接献金を行うことを禁止していて、個人献金には上限があるため。)
多くの立候補者がPACの強力なバックアップを得て何十億という政治活動費を得るのが普通で、その後ろ盾が無ければ勝つのはまず不可能と(一般的には)考えられている。
それでもトランプもサンダースも共にスーパーPACの使用を拒否していて、
大富豪トランプは自己資金で、
若年層の支持者の多いサンダースは何万何千という "少額の" 寄付から膨大な額の活動費を得て話題になった。スーパーPACにより大富豪たちから献金が無ければ勝てない、という現在のシステムを真っ向に否定する姿勢は、(例えトランプでも)好感が持てる。



共和党候補指名をトランプが勝ち取ってしまってからというもの、
“いかにトランプ大統領の誕生を阻止するか” という話をよく聞くようになった。

民主党候補のサンダースとクリントンは “トランプを負かすために協力する”というし、
共和党ですら急ピッチでトランプを蹴落とす作戦を立てているというのだから笑ってします。
他人の国のことながら(わたしはこの国での選挙権がまだない)、これで良いのかと思う。大統領選というのは、候補者の中からベストの人間を、未来を託せる人間を選ぶものだとわたしは思う。
だから 誰かを大統領にしないために誰か他を選ぶ というのは本末転倒だと思うのだけれど、そこのところはどうなのだろう?
その他、“民主党の選挙管理委員は最初からヒラリーを党代表にする予定だった(=サンダースには最初から勝ち目はなかった)” とまことしやかに囁かれていた噂はつい先日ハッカーがリークした文書によって暴露された
本当にもう、選挙ってどうしてするんだっけ?民主主義ってなんだっけ??



アメリカといえば、NYやLA、ハリウッド、セレブリティ、サンタモニカの輝くビーチ、マンハッタンの夜景・・・などという綺麗なイメージがあるかもしれないがこれはほんの一部で、
例えばミシガン州フリント市は数年前から水道水汚染問題を抱えているが、財源不足のため解決の目処が立たないまま現在も市民は鉛の溶け出た水道水の使用を余儀なくされている。
2016年のアメリカで、だ。
アメリカの生活水準というのは地域によって本当にピンキリで、貧困地域と呼ばれる場所のそれは日本の比ではないのではないだろうかと(勝手な憶測なのだが)思っている。

なんだかんだ言っても、わたしはアメリカという国が好きだ。
けれど先日のズートピアの記事に書いたように、いざ現地に赴いてそこで生活していくとなると、外からは見えなかった醜い部分もたくさん見えるようになってくる。
一口でアメリカと言えど東西南北都市ごとに全く違う価値観に、小さな島国出身のわたしなどはいまだに驚かされることがある。
多種多様な人種や宗教の人達が暮らす広大な国を一つに束ねて治めるなど、そりゃオバマも老けるわ、と心中お察しするしかない。


泣いても笑っても11月には新政権の誕生である。

あーあ、バーニー、Independentで出馬してくんねーかなー。